NECは、実用性とセキュリティ、薄型/軽量で高性能といった要素を兼ね備えたAndroid 4.0タブレット「LifeTouch L」を7月5日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はストレージ16GBモデルが4万円台後半、32GBモデルが5万円前後。
LifeTouchブランドのAndroid機のコンシューマ向け製品で、量販店店頭でも販売される。購買力の高いマジョリティ層と、最新技術に興味のある先進顧客層の両方をターゲットとしており、使いやすさに配慮したソフトと、高速なCPUなどを搭載した。
購入して箱を開けてすぐ使えるよう、16GBモデルは約25種、32GBモデルには約50種のアプリをプリインストール。一例として、女性向けとしてクックパッド、Nissen、Hotpepper Beauty、シニア向けとしてデ辞蔵、じゃらん、幽玄の間(ネット対局対応囲碁)、子供向けとしてこどもーど、指さし英会話、Nifty Game Land、ビジネスマン/学生向けとしてHulu、QuickOffice、Evernoteなどを搭載。
さらに32GBモデルでは、これらの多数のアプリから目的のものにすぐたどり着けるよう、独自のナビアプリを搭載。目的からたどるか、キーワード検索によって簡単にアプリを探すことができる。トップ画面にも同アプリのウィジェットが表示される。
タブレットはポータブルでインターフェイスが直感的なことから、こどもに使用させることも少なくないが、そういう場合に安心して利用できるよう、「こどもーど」というアプリを搭載した。このアプリによって、こどもが使うことのできるアプリを指定した物だけにできるため、子供が誤ってGoogle Playから有料アプリをダウンロードしたり、設定を変更したりすることを防げる。また、こどもーどオン時に本製品を使うことができる時間帯や総時間を指定したり、ブラウザ用のフィルタリングを設定できる。こどもーどの解除にはパスワードを入力するが、スタンバイ状態からの復帰時に、自動的にこどもーどをオンにできるので、放置していたタブレットを子供が勝手に使っても、こどもーどが有効になる。なお、同アプリはトレンドマイクロが開発するが、当面はLifeTouch L専用となる。
各種端末との連携機能も強力で、独自のデジカメワンタッチ取り込みアプリ、印刷アプリ、DTCP-IP対応DLNAアプリなどを搭載。付属のUSBケーブルをデジカメにつなぐと、自動的にルート配下のDCIMフォルダを検索し、ウィジェットでサムネール表示される。ここから選択した物、あるいは全ての画像をタブレットにコピーあるいは指定したサービスにアップロードできる。印刷アプリは、PCにUSBでつながったプリンタから印刷を行なうもので、ブラウザやQuickOfficeなどのアプリのメニューに標準で印刷機能が組み込まれている。DLNAアプリはDixim製で、VALUESTARやLaVieなどで録画したTV番組をネットワーク配信、DTCPムーブなどができる。このほか、LuiによるPC遠隔操作機能もある。
ハードウェアの主な仕様は、CPUがTI OMAP 4460(1.5GHzデュアルコア)、メモリ1GB、ストレージ16/32GB、1,280×800ドット表示対応10.1型IPS液晶、Android 4.0。同CPUはMPEG-2のハードウェアデコーダを内蔵し、DRモードで録画した番組もストレスなく再生できるという。
インターフェイスは、microSDスロット、前面120万画素カメラ、背面500万画素カメラ、microHDMI出力、microUSB(充電対応)、USB(変換ケーブル利用)、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR、ステレオスピーカ、音声入出力などを装備。センサー類は、加速度、ジャイロ、照度、コンパス、GPSを内蔵する。
本体サイズは257×181×7.99mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約540g。バッテリ容量は約7,400mAhで、駆動時間はWeb閲覧時で約13時間、動画再生時で約10時間。
背面 | 側面 |
上面。電源ボタン、音量ボタン、SDカードスロット、ヘッドフォン | 下面。microUSB、microHDMI、USB(要変換ケーブル) |
(2012年 6月 18日)
[Reported by 若杉 紀彦]