株式会社東芝は6月4日、世界初となる19nmプロセスのMLC NANDフラッシュメモリを採用したSSD「THNSNF******S」シリーズを発表した。量産開始は2012年8月から。現在のところ、セットメーカーなどBtoBで販売を展開する予定で、リテール向け販売の予定はない。
コントローラを高速化し、高速なNANDフラッシュを組み合わせることにより、SATA Revision 3.1に準拠。リード速度が従来比2.2倍以上の524MB/sec(500MiB/sec)、ライト速度が従来比で2.4倍以上の461MB/sec(440MiB/sec、64GBモデルのみ440MB/sec(420MiB/sec))を実現した。
独自の誤り訂正技術「QSBC」を採用し、より高い精度の処理を実現。また、TRIMに対応し、Microsoftの次期OSがSSDに求める「Deterministic Zeroing TRIM」をサポートする。
このほか、予期しない電源遮断からデータを保護する機能、故障や寿命によりSSDに書き込めない場合でも、電源再投入後にリード可能な状態であればリードコマンドを受け付ける「Read Only Mode」をサポート。オプションで、温度が高くなった場合にデータ処理速度を下げ消費電力を抑える機能を搭載可能。
フォームファクタは2.5インチで9.5mm厚(SATA)、2.5インチで7mm厚(SATA)、mSATAの3種類を用意する。容量は2.5インチモデルが64GB/128GB/256GB/512GBの4種類、mSATAが64GB/128GB/256GBの3種類をラインナップする。
重量は、2.5インチ/9.5mm厚の64GB/128GBモデルが50g、同256GB/512GBモデルが54g、2.5インチ/7mm厚の64GB/128GBモデルが48g、同256GB/512GBモデルが52g、mSATAの64GB/128GBモデルが7.4g、256GBモデルが7.7g。
(2012年 6月 4日)
[Reported by 劉 尭]