DS-30 |
エプソンは、A4モバイルスキャナ「DS-30」を6月15日に発売する。価格はオープンプライスで、エプソンダイレクトの直販価格は14,980円。
エプソンとしては初となるモバイルスキャナ。クラス最軽量の約325gを実現し、USBバスパワーで駆動。ストレートパスタイプで読み取った原稿は背面に排出される。読み取りは片面のみ。
スキャン速度は、200/300dpiのいずれの場合もカラー/モノクロとも13秒/枚。付属のWindows用ユーティリティ「Document Capture Pro」を利用することでEvernoteやGoogleドキュメントといったクラウドサービスへのアップロードに対応する。このほか、スキャン完了後のジョブを登録してワンボタンで動作させることも可能。
同梱アプリケーションは「Document Capture Pro」のほかにOCRソフト「読んde!!ココ パーソナル Ver.4」、名刺整理ソフト「Presto! BizCARD 5 SE」が用意される。
本体サイズは276×50×36.5mm(幅×奥行き×高さ)、解像度は600dpi、センサーはCIS。持ち運び用のキャリングポーチも付属する。
●A4シートフィードスキャナ「ES-D350」
ES-D350 |
A4シートフィードスキャナ「ES-D350」は5月25日発売。価格はオープンプライスで、エプソンダイレクトの直販価格は44,980円。
2010年に発売されたパーソナル向けシートフィードスキャナ「ES-D200」の後継機種。モノクロ300dpiのスキャンにおいて25枚/分の高速読み取りを実現するほか、従来モデルになかった超音波センサーによる重送検知機能を新たに搭載した。従来モデルと同様、A4サイズで最大75枚をセット可能。
スキャン速度は、200dpi時はカラー/モノクロとも25枚/分、300dpi時はカラー20枚/分、モノクロ25枚/分。「DS-30」と同様、付属のWindows用ユーティリティ「Document Capture Pro」を利用することでEvernoteやGoogleドキュメントといったクラウドサービスへのアップロードに対応する。本体上部にスキャナビパネルを搭載し、最大10パターンのスキャン条件をパネル上から選んでスキャンを実行できる。
同梱アプリケーションは「DS-30」と同様、ユーティリティソフト「Document Capture Pro」、OCRソフト「読んde!!ココ パーソナル Ver.4」、名刺整理ソフト「Presto! BizCARD 5 SE」が用意される。
本体サイズは303×202×213mm(同)、重量は約5kg。解像度は600dpi、センサーはCCD。
●業務用フラットベッドスキャナ6機種
業務用フラットベッドスキャナでは、A4対応の「DS-7500」、「DS-6500」、「DS-5500」、A3対応の「DS-70000」、「DS-60000」、「DS-50000」を8月31日より発売する。
A3対応モデルとA4対応モデルのそれぞれで、ADF搭載の高速モデルと標準モデル、ADFなしモデルの計3機種、合計で6機種が用意される。A4対応のフラグシップモデル「DS-7500」では片面40枚/分、同じくA3対応の「DS-70000」では片面70枚/分の高速スキャンを実現している。
2つのCCDを搭載することにより一度の紙送りで両面のスキャンが行なえるほか、超音波センサーによる重送検知機能も搭載する。ユーティリティ「Document Capture Pro」を用いることで、スキャン文書の仕分けや転送を自動化することも可能。
価格はオープンプライスで、エプソンダイレクトの直販価格はA4対応モデルの「DS-7500」が149,980円、「DS-6500」が129,980円、「DS-5500」が99,980円。A3対応モデルの「DS-70000」が299,980円、「DS-60000」が249,980円、「DS-50000」が129,980円。
またオプションとして、PCを操作せずにスキャナ側でさまざまな操作が可能なネットワークインターフェイスパネル「DSPNNW1」もラインナップする。8月31日発売、標準価格は31,500円。
DS-7500 | DS-6500 | DS-5500 |
DS-70000 | DS-60000 | DS-50000 |
●現在のシェア22%も「30%から40%に伸ばしていくのは難しくない」
15日に都内で発表された記者発表会では、エプソン販売株式会社 取締役 販売推進本部長 中野修義氏が登壇し、同社製品のシェアについて現状を語った。昨年秋に投入したプリンタやプロジェクタの新製品が好調で50%近いシェアを獲得する一方、スキャナについては22%と主力3社の中でももっとも低いことを明らかにした上で、「その分伸びる余地が大きく、30%から40%に伸ばしていくのは難しくないと考えている」と明かした。
中でも2009年の自炊ブーム以降、市場を牽引しているドキュメントスキャナについては低いシェアにとどまっていたとし、スキャナについてはフォトユーザーだけでなく、ライフハッカーや税理士・社労士などの士業、外勤の営業職といったモバイル利用の多いユーザー、さらにカウンター業務や金融・保険、官公庁や自治体、医療といったデータエントリーの多い法人への訴求を強化していくとした。
(2012年 5月 15日)
[Reported by 山口 真弘]