日本エイサー、国内初のUltrabook「Aspire S」
~厚さ13.1~17.5mm、重量1.4kgで7時間駆動

「Aspire S」(英語版)

11月中旬以降発売
価格:オープンプライス



 日本エイサー株式会社は、Ultrabookに準拠する薄型モバイルノート「Aspire S3」シリーズを11月中旬以降発売する。価格はオープンプライス。

 Ultrabookは、Intelが提唱した薄型モバイルノートの一形態で、軽量薄型に加え、高性能でレスポンスが高く、バッテリも持続することを目標としている。Aspire S3は9月にIFA 2011で発表され、国内で発表されるのはこれが初となる。

 高レスポンスを実現するため、Instant On、Instant Connectという2つの独自技術を搭載。前者は、本体がスリープ(S3)、休止状態(S4)に入った時に、専用のフラッシュメモリに情報を保持することで復帰を高速化する技術。具体的には、一般的なノートPCでS3から2秒、S4からは25秒かかるところが、それぞれ1.5秒、6秒という短い時間で復帰できる。後者は、復帰後にWi-Fiの全アクセスポイントをスキャンするのではなく、つながるアクセスポイントを見つけ次第、接続させることで、復帰からWi-Fiを利用できるまでの時間を短縮させる技術で、一般的に10秒かかるところ、2.5秒で接続を完了する。これにより、S4からの復帰では通常Wi-Fiにつながるまでに35秒待たなければならないのが、8.5秒で済むことになり、ユーザーの体験を損なわないとしている。

 デザインにも配慮しており、天板はアルミニウム合金、パームレストはマグネシウム合金を採用し、質感を高めた。また、廃熱はキーボードの下から奥に向かって流れるようになっており、パームレストは通常利用時27℃以下、高負荷時でも34℃以下になるよう設計されている。

 上位モデルの「Aspire S3-1(仮称)」は、Core i7-2637M(1.7GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 240GB、Intel UM67 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応13.3型液晶ディスプレイ、Windows 7 Home Premium(64bit)を搭載し、店頭予想価格は15万円前後。

 下位モデルの「Aspire S3-2(同)」は、CPUをCore i3-2367M(1.4GHz)、ストレージを320GB HDDに変更し、店頭予想価格は9万円前後。

 インターフェイスは共通で、USB 2.0×2、SDカードスロット、HDMI出力、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+LE、130万画素Webカメラなどを装備。オプションで、外付け光学ドライブ、USB→ミニD-Sub15ピン変換アダプタ、USB→Ethernetアダプタなどが予定されている。

 本体サイズは323×218.5×13.1~17.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.4kg。スピーカーはステレオで、ドルビーホームシアターV4に対応。バッテリ駆動時間は、上位モデルが約7時間、下位モデルが約6時間。

13.1~17.5mmと薄型キーボードはアイソレーション。パームレストは大きめ端子類は背面にまとめられている
左側面イヤフォンジャックだけがある背面も金属的。光沢があるところはSSD/HDDが入っているところ
右側面SDカードスロットスピーカーはこの位置

(2011年 9月 27日)

[Reported by 若杉 紀彦]