モトローラ、PCのようにマルチウインドウ出力できるスマートフォン「PHOTON」
~Tegra 2、4.3型qHD液晶搭載、WiMAX対応

「PHOTON」

9月26日 発表



 モトローラ・モビリティ・ジャパン株式会社は26日、4.3型qHD液晶やWiMAXなどを搭載するハイエンドスマートフォン「PHOTON ISW11M」を発売すると発表した。回線キャリアはKDDI。

 ハードウェアの仕様がハイエンドなだけでなく、1月にCESで発表された「Atrix」と同じように、独自ソフトウェア「Webtop」や、液晶付きドック「Lapdock」などにより、PCのようなスタイルで操作できるのが特徴。

 Webtopは、「HDステーション」(別売)と呼ばれるドックを通じてmicroHDMI経由で外部ディスプレイに接続した時に利用できるデスクトップ環境。出力解像度は1,280×720ドットとスマートフォン上の液晶よりも高く、スマートフォン本来の画面のほか、FirefoxやGoogle docsなどのWebtop対応アプリをマルチウインドウ表示できる。その際も、通話を含め電話の操作はすべて可能。

 HDステーションには、microHDMIのほか、USB×3と音声出力も装備。USBあるいはBluetoothのキーボードとマウスを繋げることで、PCと同様の環境で操作できる。

 Webtopを利用しない場合は、スマートフォンの画面をそのまま出力することも可能で、付属のリモコンによりメディア再生などの操作ができる。microHDMI出力はスマートフォン本体にもあり、同社では、スマートフォンを傾けて操作するゲームなどで、PHOTONをコントローラ代わりに利用できるとしている。

 また、キーボード、バッテリを備えたクラムシェル型ドックLapdockを用意。これにより、ノートPCと寸分違わぬ姿で利用することが出来る。ただし、日本での発売は検討中となっている。

HDステーション。出ている端子はmicroUSBとmicroHDMIPHOTONをつないだところ背面にmicroHDMI、USB×3、音声出力
リモコン液晶TVにつなぎ、Bluetoothキーボード、USBマウスもセットしたところWebtopの画面。左に出ているのは、PHOTONの画面そのまま
LapdockこれはCESで展示されていたAtrixをLapdockに挿したところ液晶を開くとまさにノートPC

 このほか、Windows/Mac OS両対応の「メディアリンク」と呼ばれるソフトにより、PCに繋いだ際に、自動的にメディアファイルを同期できる。

 主な仕様は、CPUがNVIDIA Tegra 2(1GHz)、メモリ1GB、ストレージ16GB、液晶が540×960ドット表示対応4.3型、OSはAndroid 2.3。無線通信は、CDMA 1X/EVDO(2GHz/新800MHz)、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、WiMAX、Bluetooth 2.1+EDR。8台までのテザリングに対応するが、WiMAXのローミングは非対応。

 インターフェイスは、microUSB、microHDMI、microSDカードスロット、イヤフォン端子、200万画素前面カメラ、800万画素背面カメラなどを装備。マイクは3つ内蔵しており、通話時にノイズキャンセルを行なうことができる。

 本体サイズは約67×127×12.2~13mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約158g。連続待ち受け時間は、Wi-Fiオン時が約190時間、オフ時が約210時間。連続通話時間は約530分。

本体背面左側の金属部分は、引きだしてスタンドになる右上にメインカメラ
前面上にセンサー、前面カメラ、LEDなど前面下部には検索を含む4つのボタン。タッチセンサー式右側面にシャッターと音量ボタン
上面に電源ボタンとイヤフォン端子左側面にmicroUSBとmicroHDMI下面には特に端子類は無い

(2011年 9月 26日)

[Reported by 若杉 紀彦]