IDC Japan株式会社は3月23日、日本国内における2010年のインクジェットプリンタ/複合機、およびレーザープリンタ市場の動向をまとめた。
インクジェット製品の総出荷台数は前年比1.4%増の582万台で、2005年以来5年ぶりに前年比増加を記録した。単機能機は13.6%減の105万台だったが、コピーやスキャナ機能を一体化した複合機(MFP)は5.4%増の477万台、MFP製品の比率が前年比3.1%増の82%となった。主にスマートフォンへの対応やデザイン性の向上、TV CMによるプロモーション、低価格化が、MFP比率を高めた要因と分析している。
レーザープリンタも、2005年以降マイナス成長だったものが、2010年は前年比13.5%増の89万3,000台となった。このうち、カラーレーザープリンタは前年比16.6%増の26万6,000台と好調で、比率を29.8%までに高めた。2009年の国内景気悪化の反動と、景気が回復しつつあるという安心感から企業のリプレイス需要が顕在化したものとしている。
インクジェットの製品構成比率推移(出典:IDC Japan) |
レーザープリンタの出荷台数推移とカラーレーザー比率(出典:IDC Japan) |
(2011年 3月 23日)
[Reported by 劉 尭]