台湾ASUSTeK Computerは現地時間1日、台湾GIGABYTE TECHNOLOGYは2日に、相次いでIntel 6シリーズチップセットの問題に対する対応を表明した。
コードネーム「Cougar Point」ことIntel 6シリーズチップセットのSATA 3Gbpsポートに不具合があり、Intelがリコールしたことを受け、同チップセット搭載製品を販売したメーカーよりユーザーへの対応策が発表され始めた。まだ、対応を行なうという一次表明で、具体的な対策はまだ検討中となっているが、今後随時各社から具体策も発表されるものと思われる。
ASUSTeKの案内はまだ英文しか用意されていないが、全世界での対応を表明し、日本でのサポートホットラインの番号も公開。同社では、準備が整い次第、返品/返金か無償交換を行なうとしている。
GIGABYTEは、日本語でのリリースを出しており、販売したマザーボード全数を送料同社負担で交換することを明らかにしている。なお、同リリースによると問題があるチップセットのリビジョンはB2で、問題が解消するのはB3になるとしている。また、この件に関するQ&Aを公開した。
ZOTACの国内代理店であるアスクは、4日付けで新たな情報を公開。対策済みマザーボードと交換対応する。手続きについてはアスクのサポートが直接対応し、販売店への問い合わせは控えるよう呼びかけている。具体的なスケジュールに関しては、ZOTACと調整し、追って報告するとしている。交換まではSATA 3Gbpsを使わず、動作に問題の無い6GbpsもしくはJMicronコントローラのeSATAポートの使用を推奨している。
エムエスアイコンピュータージャパン株式会社は、販売店や代理店への出荷を停止し、対策方法について協議した。エンドユーザー向けには専用問い合わせ窓口(67support@msi-computer.co.jp)を設け、対策製品が用意でき次第交換を実施する。対象製品は「P67A-GD65」、「P67A-GD55」、「P67A-C43」、「H67MA-E45」の4モデル。具体的な交換方法については改めて案内するという。また、4日付けで「よくある質問(PDF)」を更新した。
マスタードシード株式会社は、ASRockの声明を掲載した。現状ではSATA 6Gbpsポート、また、Marvell/JMicronコントローラ搭載品についてはそちらを使用するよう推奨した。また、この問題の恒久的な解決に向けてIntelとともに取り組み、改修や交換などの対応を行なうことになった場合、流通各社と協力して行なうとしている。
【18:00追記】エムエスアイとASRockの声明を追記しました。
(2011年 2月 2日)
[Reported by 若杉 紀彦]