NEC、第2世代Coreプロセッサー搭載の「LaVie L」
~13.3型で10キー付/2スピンドルになった「LaVie M」

LaVie L LL850/DS

2月上旬より順次発売

価格:オープンプライス



 NECは、ノートPCの2011年春モデルを2月上旬より順次発売する。価格はオープンプライス。LaVie LとLaVie Mが新筐体となっている。

●LaVie L

 主力機の15.6型「LaVie L」シリーズは、5機種を発売。発売時期はエントリーモデルが2月上旬、そのほかが未定。OSはWindows 7 Home Premium(64bit)を搭載し、Office Home and Business 2010がプリインストールされる。

 上位4機種はフルモデルチェンジし、Intelの第2世代Coreプロセッサー・ファミリーを搭載して性能を強化。これにより、Intelワイヤレスディスプレイ(Wi-Di)にも対応した。デザインも新しくなり従来機種から4.3mm薄型化したほか、天板にはスクラッチリペアを施しキズに強くなった。

 さらに、ヤマハのサウンドシステムを採用。ポート形状を工夫した「FR-Port」によるバスレフ構造の紙コーンスピーカー(2W+2W)を搭載し、「MaxxAudio」のエフェクトを変更できるガジェットを追加した。キーボードは10キー(3列)付きのアイソレーションタイプで、透明感のあるキーキャップを用いた「クリスタライズキー」を搭載した。

クリスタルブラウンクリスタルレッド
クリスタルホワイトクリスタルブラック

 「LL850/DS」は、Core i7-2620M(2.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 750GB、Intel HM65 Expressチップセット、Blu-ray Discドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶を搭載。本体色はクリスタルブラウン/レッド/ホワイト/ブラックの4色。

 「LL750/DS」は、CPUをCore i5-2410M(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリを4GBに変更し、FeliCaポートを省いた構成。本体色は同じく4色。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDXCカード/メモリースティックデュオ対応スロット、FeliCaポート(LL750/DSは無し)、音声入出力などを備える。

LL970/DS

 LL850/DS、LL750/DSと同等のスペックに、偏光板方式の3D立体視対応ディスプレイを搭載し、地上/BS/110度CSデジタルTVチューナ「ワイヤレスTVデジタル」と3D専用メガネが付属する3Dモデル「LL970/DS」、「LL770/DS」も用意される。本体色はクリスタルブラックのみ。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDXCカード/メモリースティックデュオ対応スロット、FeliCaポート、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約1.9~2.1時間。本体サイズは共通で、377.4×265×36.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.9kg。

LL370/DS

 地デジ内蔵のエントリーモデル「LL370/DS」は、従来機種からHDD容量を強化した。そのほかは秋冬モデルとほぼ同じ。

 主な仕様は、Celeron P4600(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、Intel HM55 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶を搭載し、店頭予想価格は145,000円前後の見込み。

 本体色はスパークリングリッチホワイト/ブラックの2色。

●LaVie S
LS550/DS

 スリム筐体のシンプルな15.6型ノート「LaVie S」は3機種を2月上旬に発売。CPU、HDD容量の強化のほか、上位モデルがBDドライブを搭載した。OSはWindows 7 Home Premium(64bit)を搭載し、Office Home and Business 2010がプリインストールされる。

 上位の「LS550/DS」は、Core i5-480M(2.66GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、Intel HM55 Expressチップセット、BDドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型ワイド液晶を搭載。店頭予想価格は165,000円前後の見込み。

 中位の「LS350/DS」は、LS550/DSからCore i3-380M(2.53GHz、ビデオ機能内蔵)、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更した構成で、店頭予想価格は150,000円前後の見込み。

 下位の「LS150/DS」は、LS350/DSからCPUをPentium P6200(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリを2GBに変更した構成で、店頭予想価格は125,000円前後の見込み。

 本体色はそれぞれエアリーブルー、ラズベリーレッド、スノーホワイト、エスプレッソブラックの4色。そのほかは秋冬モデルを継承。本体サイズは374×248×35mm(同)、重量は約2.4kg。

エアリーブルーラズベリーレッド
スノーホワイトエスプレッソブラック

●LaVie M
LM750/DS

 13.3型モバイル「LaVie M」は、3機種を2月上旬に発売。OSはWindows 7 Home Premium(64bit)を搭載する。

 従来の1スピンドルから、DVDスーパーマルチドライブ搭載の2スピンドルにモデルチェンジしつつ、バッテリ駆動時間、大きさ、重量はほぼ同等を維持した。また、ACアダプタが小型化されている。

 筐体も一新され、天板にスクラッチリペアを施した。キーボードは13型クラスでは初のテンキー(3列)付きアイソレーションタイプを搭載。キーピッチは18mm、テンキー部分は17.75mm。このほか、SDXCカードスロットがUHS-Iの高速転送に対応した。

 上位の「LM750/DS」は、Core i7-660UM(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、Intel HM55 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応13.3型ワイド液晶、Office Home and Business 2010を搭載。店頭予想価格は155,000円前後の見込み。

 下位の「LM550/DS」は、LM750/DSからCPUをCore i3-380UM(1.33GHz、ビデオ機能内蔵)、HDDを500GB、OfficeをPersonal 2010に変更した構成で、店頭予想価格は135,000円前後の見込み。

 インターフェイスはUSB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDXCカードスロット、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約10時間。本体サイズは330×223×30.5mm(同)、重量は約1.86kg。本体色はブレイズレッド、フラッシュホワイト、コスモブラックの3色。

 下位のLM550/DSと、3波TVチューナ「ワイヤレスTVデジタル」をセットにした「LM570/DS」は155,000円前後の見込み。バッテリ駆動時間は約8.2時間、重量は約1.88kg。無線リモコンが付属する。本体色はコスモブラックのみ。

ブレイズレッドフラッシュホワイトコスモブラック

●LaVie Light
LaVie Light

 ネットブック「LaVie Light」は、2機種を2月上旬に発売。下位モデルのCPUが強化された。また、LaVie LightがUSBストレージになる「USB Duet」機能に、ホストPCの光学ドライブを使ってLaVie Lightにソフトをインストールできる「光ディスクドライブ共有機能」が追加された。

 上位の「BL550/DS」は、Atom N550(1.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ2GB、HDD 320GB、Intel NM10 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応10.1型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium、Office Personal 2010を搭載、バッテリ(L)を搭載し、店頭予想価格は75,000円前後の見込み。

 下位の「BL350/DW」は、上記からメモリを1GB、HDDを250GB、OSをWindows 7 Starter、Officeを2年間ライセンス版、バッテリ(M)に変更した構成で、店頭予想価格は65,000円前後の見込み。

 本体色はそれぞれ、プラバーレッド、プラバーホワイト、プラバーブラックの3色。

 本体サイズ/重量/バッテリ駆動時間は、BL550/DSが253×194.5×25.7~44.9mm(同)/約1.22kg/約10.3時間、BL350/DWが253×182×25.7~27.7mm(同)/約1.06kg/約4.8時間。

(2011年 2月 1日)

[Reported by 山田 幸治]