ナナオ、倍速駆動対応/最小遅延0.5フレームのゲーマー向け23型液晶
~地デジチューナとドルビープロロジックII機能も搭載

「FORIS FX2301TV (ワンダーブラック)

6月24日 発売
価格:オープンプライス



 株式会社ナナオは、表示遅延軽減やバーチャル5.1chヘッドフォン機能など、ゲーマー向け用途を強く意識した地デジチューナ内蔵23型液晶ディスプレイ「FORIS FX2301TV」を6月24日より発売する。価格はオープンプライスだが、直販価格は99,800円。

 国内のPC用ディスプレイとして、三菱製品に次いで120Hzの倍速駆動に対応する液晶。元の映像のフレーム間に中間映像を自動的に補完生成することで、ぼけやぶれの少ないなめらかな映像表示が可能。60fpsの映像だけでなく、30fpsや24fpsの映像に対しても、それぞれ2倍、4倍、5倍にフレームレートを向上させられるため、一般的なTV番組のほか、アニメやBDの映画などにも好適。

 また、中間映像を生成せず、同じフレームを繰り返し表示することで、もとの映像のフレームレートを維持させることもできるほか、高画質化機能をオフにするスルーモードと併用することで、映像の入力から表示までの遅延を0.5フレームに短縮させる遅延軽減モードを搭載。これにより、画面を見てから素早い反応が求められるシューティングや格闘ゲームなどもストレスなくプレイできるという。

 旧世代のコンソールなど低解像度のゲーム機などを繋いだ時に、2倍拡大表示させて元のドット感を残したまま拡大したり、PSPの画面をいっぱいに拡大表示させるなど、各種の拡大モードも搭載。

 さらに国内PC用液晶ディスプレイとして初めて、ドルビーデジタル・ドルビープロロジックIIに対応。HDMIで入力された5.1chオーディオおよび、通常の2chオーディオをヘッドフォンを通じてバーチャル5.1chサラウンドで出力できる。これにより、FPSなどで、音の発生位置などを把握しやすくなるとしている。

 端子も豊富で、TVアンテナ、HDMI×2、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、D5×2(うち1つはコンポジットと排他)、コンポジット、RCAステレオオーディオ×2、ステレオミニジャック入力×2、ステレオミニジャック出力×2(ラインアウトとヘッドフォン)を装備。

 このほか、ビデオ、TV、PCに応じて異なるカラーモードや、低い姿勢から見上げた時にも見えやすいようガンマを5段階に調整するリラックスモードを搭載。カラーモードを変更すると、それに合わせて、本体下部のイルミネーションの色が7色に変化する。

 ディスプレイの主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット、最大表示色数が約1,677万色(約10億6,433万色中)、応答速度が3ms(中間色)、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大2,000:1)、視野角は上下/左右とも160度。

 本体下部に2W+2Wのスピーカーを内蔵し、オプション(2,980円)で違う色のカバーに変更できる。カバーの標準色はフィーバーレッドかワンダーブラック。リモコンが付属する。本体サイズは547×275×445mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約9.1kg。

背面の入出力端子よく使う機能の専用ボタンが用意されたリモコン
フィーバーレッドモデルスピーカーカバーはオプションで3色が用意される

(2010年 6月 10日)

[Reported by 若杉 紀彦]