一般社団法人 中古情報機器協会(RITEA)は25日、良質な中古PCの普及を目指すための新しい規定「Renaissance PC」(ルネサンス ピーシー)を発表した。
一定の仕様を満たす中古PCに対して、Renaissance PCのラベルを貼ることを認め、良質な中古PCであることを示すようにする。これにより、中小企業や学校などでも安心して使える中古PCの普及を目指す。
Renaissance PCを満たす仕様は、装置の動作性、OS、製造年式、外観形状、保証サポートの5つを規定。動作性は、RITEAに認定された中古情報機器取り扱い事業者の事業場の中でHDDデータの消去作業を実施していること、新品発売時の機能がすべて正常に動作すること、新品時の原形を保持し部材抜け/壊れなどが無いこと、の3つが装置の条件。OSはWindows XP/Vista/7のいずれかとなる。
製造年式は新品の製造から7年未満、外観形状は、安全上に影響を与えるような電源プラグ/コードのキズ、変形、劣化がないこと、筐体に大きな打跡/著しい汚れがないこと、ユーザーが貼り付けていた資産管理ラベルなどを剥がしていることが必要。保証サポートについては、販売後1カ月以上のサポート、中古PCの販売業者の名称および連絡先の明示、を条件とする。
今回のRenaissance PCに合わせて、HDDデータ消去ソフトの評価、認定も公開。認定されたソフトウェアは、Blanccoの「Blancco Server Edition 4.1x」、アドバンスデザインの「DataSweeper 1.9x」、ウルトラエックスの「FlashErase 2.0x」、東電環境エンジニアリングの「FlashErase TEE 2.0x」、NTTネオメイトの「NEODELETE 3.x」の5つ。
(2010年 2月 25日)
[Reported by 山田 幸治]