RITEA、製造後10年を越えるパソコンはリサイクル用と規定
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「ビンテージパソコン」の認定例。NEC PC-9801 |
3月3日 発表
中古パソコンの業界団体である一般社団法人 中古情報機器協会(RITEA)は3日、中古パソコンのリユースとリサイクルの仕分け基準を発表した。
中古パソコンについては、パソコンとして再利用するリユースと、資源として再利用するリサイクルの2つの手段がある。しかし、個々の製品について、どちらの手段を選択するかのガイドラインがなく、本来リユースされるべき製品がリサイクルされてしまう事例があった。
今回のガイドラインは、これを明確にするためのもので、新製品製造後10年を基準とし、10年以内のものはリユース、10年を越えるものはリサイクルを行なう。
ただし、業務/趣味用の貴重パソコンとして有用性があり、RITEAによって「ビンテージパソコン」として認定された機種については、10年を越えたものでもリユースまたは部品取り用中古パソコンとして利用される。現時点では、NEC PC-9801、アップル Macintosh、シャープ MZ/X1/X68000がビンテージパソコンとして認定されている。
また、海外への輸出については、本来、リユースには適さない中古パソコンが輸出され、現地において部材/資源回収後に不適正処理されたうえに、「廃棄パソコンの輸出」と批判されるなどの問題がある。よって、今回のガイドラインでは、海外輸出はリユースのみとし、海外輸出先でのリサイクルは不可とする。
また、部品取りを主目的としたジャンク品については、輸出用の基準を策定するとともに、国内ジャンク市場との混乱を避けるため、店頭での表示を「部品取り用中古パソコン」などへ見直しすることが望ましいとしている。
□RITEAのホームページ
http://www.ritea.or.jp/
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2006/0803/ritea.htm
(2009年3月4日)
[Reported by date@impress.co.jp]