米Apple、噂のタブレット「iPad」発表
~9.7型液晶、iPhone互換、499ドルから

iPad

3月下旬から順次発売
価格:499ドル~



 米Appleは27日(現地時間)、登場が噂されていたタブレット型コンピュータ「iPad」を発表した。米国では3月から順次出荷される。

 9.7型IPS液晶を搭載し、iPhoneのようなタッチオペレーションを行なう製品。液晶のバックライトはLEDで、解像度は1,024×768ドット、視野角は178度。

 本体はアルミニウム製。本体サイズは189.7×242.8×13.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は680~730g。CPUは自社開発のA4システムオンチップ。ストレージはフラッシュメモリ。

 バッテリ駆動時間は10時間。バッテリは、約1,000回の充電後も80%以上の容量を保持するとしている。

 通信手段はIEEE 802.11a/b/g/n無線LANのみと、無線LAN+3G回線の2種類が用意される。どちらのモデルもBluetooth 2.1+EDRを搭載する。

 まず3月の下旬にワールドワイドで無線LANモデルが発売される。米国での推奨小売り価格は、16GBモデルが499ドル、32GBモデルが599ドル、64GBモデルが699ドル。

 続いて4月に米国と主要国向けに3Gモデルが出荷される。米国での推奨小売り価格は、16GBモデルが629ドル、32GBモデルが729ドル、64GBモデルが829ドル。米国内ではiPhone同様AT&Tがキャリアとなる。

 MacintoshなどとはUSBケーブルで接続される。アプリケーション、画像/音楽ファイルなどの管理はiPhone同様にiTunesを使用する。

 iPadには、12個のマルチタッチ対応アプリケーションが標準で搭載される。また、iPad専用のiWorkが用意され、Pages(ワープロ)、Keynote(プレゼンテーション)、Numbers(表計算)が、各9ドル99セントでApp Storeで販売される。

 Macintosh上で動作する、iPad用SDKも開発者向けに公開される。これにより、iPad、iPhone、iPod touch上で動作するユニバーサルアプリケションの開発が可能になるという。また、iPadではiPhone用ソフトウェアも動作し、iPhone用に購入済みのアプリケーションを、iPadで使用することもできるという。

 注目されていた電子書籍機能については、 iBooksアプリーションが提供され、電子書籍店舗iBookstoreが開設される。iBookstoreには、米国の主要出版社数社が参加を表明している。

縦位置でも横位置でも使用できる

(2010年 1月 28日)

[Reported by 伊達 浩二]