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NEC PC、若手女性起業家から見たLAVIE春モデルの使い勝手
~LAVIE 2016年春モデルの製品説明会が開催
(2016/1/13 16:30)
NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)は13日、LAVIEブランド2016年春モデルの製品発表会を開催し、新モデルの紹介を行なった。
春モデルとして発表されたLAVIEは、ノートPCでは11.6型および13.3型の「Hybrid ZERO」、15.6型「Note Standard」。デスクトップPCでは一体型の「Hybrid Frista」と「Desk All-in-one」、そしてタワー型の「Desk Tower」となる。それぞれのモデルの詳細については、別記事を参照のこと。
3年連続でシェア拡大を続けるLAVIE
最初に、NEC PC代表取締役 執行役員社長の留目真伸氏が登壇。LAVIEシリーズのビジネスの状況について、過去最高のシェアに達し、拡大記録を更新していることを報告した。店頭の実売データによれば、2013年時点で23.9%だった国内シェアは、2014年には24.9%、2015年には26.7%へと伸長しているという。
留目氏はLAVIE躍進の背景として、NEC PCの4つの強みを挙げた。1つ目はLenovoグループとの提携による世界シェアNo.1というスケールを持っている点で、NEC PCとLenovoを足した場合のグローバルでのシェアは21.2%に達している(2015年7月~9月の出荷台数ベース)。部品や資材の調達力が強化されたことが要因と言えそうだ。
2つ目は組織力の高さ。製販一体の組織力や、12年かけて築いてきた体制によって、スムーズにビジネスを運べるほか、エンドツーエンドでの提供が可能であると述べた。
3つ目は技術力で、2015年に発表した世界最軽量の13.3型ノートのLAVIE Hybrid Zeroが、「Best of CES 2015」や「ものづくり日本大賞」を受賞するなど、業界屈指の技術を備えている点に自信を見せる。
4つ目は先を見据えた提案力についてで、LAVIEによる新しいライフスタイルの提案やPC業界を発展させるべく使命に邁進しているその姿勢を挙げた。
また、留目氏はこの1年間でLAVIEブランドの一新、製品の革新、新たな商品カテゴリの提案を進めてきたことにより、LAVIEブランドの認知度向上を果たせたことも強調した。2015年1月に旧LaVieとVALUSTARを統合し、2015年5月にはブランドロゴを「LAVIE」に変更。これにより、2014年から2015年にかけて認知度は1.2倍に増加したと指摘する(ADK調べ)。
こういった取り組みから、製品購入後のユーザー満足度を高水準に保てていることを述べ、実際にLAVIE Hybrid ZEROとHybrid Fristaを購入して1年以内のユーザー206人の調査では、平均83点の満足度を出せたとする(2016年1月NEC PC調べ)。ライフスタイルの変革も提案しているNEC PCとしては、新しいLAVIEによってPC利用時間や利用場所が増え、家族のコミュニケーションツールなどとしても活用されていることをアピールした。
しかし、留目氏はデジタルライフの普及はまだまだ十分ではないと現状の見解を示す。NEC PCがスローガンとして掲げている「D3」(Digital Dramatic Days)といったデジタル機器による楽しいユーザーエクスペリエンスの提供をさらに推進していく構えで、異業種のパートナーなどとの共創によって、常時PCが人々をサポートしてくれるような便利な世の中を実現すべく取り組んでいくと語り、これについては後日詳細を発表したいとした。
使い勝手を向上させたHybrid Fristaと、軽量化のために高い技術力を要したHybrid ZERO
次に、NEC PC 商品企画本部 D3総合プロデューサーの森部浩至氏が今回の2016年春モデルについて説明を行ない、特に一体型デスクトップPC「Hybrid Frista」と、軽量2in1の11.6型「Hybrid ZERO」の2製品には力を入れて解説していた。
まずHybrid Fristaについて、前モデルから筐体のデザインが変更された点について述べ、家の中でより持ち運びしやすくなり、小型化されスペースを取らなくなったこと、そしてバッテリ駆動時間が2.3時間から4.2時間に延長され、タブレット状態でも映画視聴といった長時間の利用が可能になった改良点を説明。特に奥行きは従来の160mmから145mmへと縮小され、キッチンのようなスペースが限られる場所での設置が容易になった述べた。145mmはスマートフォンの長さと同じくらいであることも説明に加え、利便性の向上を強調した。
また、ディスプレイ裏にキーボード収納機構を備え、収納時は即座に情報通知機能のインフォボードが起動するようになったことも説明。インフォボードは、天気、カレンダー、ニュースをローテーション表示できるようになり、背景にはプロ写真家が撮影した美麗な壁紙が表示されるようになったという進化点を挙げた。
次に、13.3型に続く第2のZEROとして誕生した意欲作の11.6型Hybrid ZEROを説明。11.6型ながらタブレットのみで約398gであり、“タブレットは重い”という固定概念を覆したこと、ドッキングした2in1状態でも約798gという13.3型Hybrid ZEROよりも100gほど軽いその重量をアピールした。
森部氏は11.6型Hybrid ZEROが軽量を実現するために、技術者の巧みな技が用いられていることを言及し、バックカバーと内部フレームに使用したマグネシウムリチウム合金や、複雑で重量が増えがちなヒンジの機構をシンプルにしつつ、タブレットの重みで転倒しないように重量配分を最適化したことなど、世界最軽量の11.6型2in1を作るべく、妥協せずに開発を進めたとする。
これ以外にも新しい試みとして、最上位モデルにSIMロックフリーのLTEモデムを搭載してモバイル性を向上させたこと、別売のフラットカバーキーボードを用いることにより、約585gというさらなる軽量化が可能な点も述べた。また、Intelの3Dカメラ「RealSense」対応モデルでは背面カメラを使って人物を3Dスキャンすることで3Dプリントできるデータを作れるなど、3D機能を利用したソリューションの提供も可能とする。
女性起業家3人によるHybrid FristaとHybrid ZEROの体験トークセッション
発表会には一足早く春モデルのLAVIEを使用してもらった3人の女性起業家を登場し、ビジネスやプライベートでのその使い心地について語るといったトークセッションが、留目氏も含めて行なわれた。
ゲストとして招待されたのは、株式会社ガルテンの村上萌氏、株式会社プリンシパルの七尾エレナ氏、株式会社エニタイムズの角田千佳氏の3名で、それぞれ事前に一体型デスクトップのHybrid Fristaと11.6型2in1のHybrid ZEROを使用。ビジネスウーマンらしい視点で製品の特徴を述べ、特に軽量なHybrid ZEROは、さまざまなビジネスシーンで活躍できることを語った。