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ソニー、透過式メガネ型端末「SmartEyeglass」を3月から開発者向けに発売

~一般販売は2016年中に開始予定

 ソニーは17日、透過式メガネ型端末「SmartEyeglass Developer Edition」(SED-E1)を3月10日に発売すると発表した。税別価格は10万円。同社が運営するアプリケーション開発支援サイト「Sony Developer World」において、開発者向けに販売する。

 SmartEyeglassは、2014年9月に発表。Android 4.4以上の端末と連携して画像や文字情報をグラス内へ投影し、グラスを通した風景に重ねて見られる。見ている対象物から目を逸らすことなく、ハンズフリーで情報を入手できることから、歩行中にナビゲーション表示を見る、料理をしているときにレシピを確認する、スポーツ観戦時に選手を見ながら関連情報を閲覧するなどの用途が考えられる。

 グラス部分には透過率85%で厚さ3mmのレンズを採用。約300万画素のCMOSセンサーを搭載した内蔵カメラを備える。グラス内では緑色の単色で256階調の表示が可能。解像度は419×138ドット。最大輝度は1,000cd/平方m。

 スマートフォンへの接続はBluetooth 3.0もしくはIEEE 802.11b/g無線LAN。NFCにも対応する。このほか、加速度センサー、ジャイロスコープ、電子コンパス、照度センサー、マイク、スピーカーなどを装備。タッチ操作対応の耳かけ式コントローラが付属する。インターフェイスはMicro USB。連続使用時間はカメラ使用時で約80分、カメラ不使用時で150分。

 本体サイズは約180×182×39mm(幅×奥行き×高さ、展開時)。重量は約77g。メガネをかけたままの着用はできない。

 ソニーでは発表当初より、2014年度内には開発者への販売を開始すると予告していた。一般ユーザー向けの販売は、2016年内の開始を目標としている。また、先行リリースしていたSDKを正式版にアップデートし、さらなるアプリ開発を推進するという。

装着例

(関根 慎一)