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東芝、筐体を一新し薄型化した15.6型ノート夏モデル

~タッチ対応21.5型モデルなど液晶一体型もリニューアル

「dynabook T75」シリーズ
5月下旬 発売

価格:オープンプライス

 株式会社東芝は、15.6型スタンダードノート「dynabook T75」シリーズおよび「dynabook T55」シリーズ、21.5型液晶一体型の「dynabook REGZA PC」シリーズを5月下旬に発売する。価格は全てオープンプライス。文中の店頭予想価格は全て8%税込み。

 なお、これまで東芝のPC製品は「シリーズ名のアルファベット1文字+数字3桁/モデル名」のシリーズ/モデル名表記を用いてきたが、この夏モデルよりシリーズ名部分を「アルファベット1文字+数字2桁」へ変更。今回発表の15.6型スタンダードノートを例にすると、春モデルは「T554/76LW」となっていたが、夏モデルは「T55/76MW」といった表記になる。

 全機種に共通した夏モデルの強化点は、主にソフトウェア。スマートフォンとの連携機能として、PCのキーボードをBluetoothデバイスとしてiOS/Android上認識させ、モバイルデバイスの文字入力をキーボードで行なえるようにする「Bluetooth デバイス・プロファイル・ユーティリティ」を全機種に搭載。また、Handsfree Profileもサポートしているので、PCのスピーカーとマイクを用いて、ハンズフリー通話のデバイスとして利用することもできる。

 同じくスマートフォン連携機能として、Androidデバイスの画面をPC画面に表示する「東芝スクリーンミラーリング for スマートフォン/タブレット」も搭載。

 このほか、電源オン時に表示される画面をタイル画面にするか、デスクトップ画面にするかを切り替えるためのツール「起動画面選択ユーティリティ」を用意。メディア再生ソフトも、DVDプレーヤーソフトを「TOSHIBA DVD PLAYER」からサイバーリンクの「PowerDVD」へ変更したほか、BD再生用の「TOSHIBA Blu-ray Disc Player」はタッチ操作に対応した。

dynabook Tシリーズ

 15.6型スタンダードノートの「dynabook T」シリーズは、タッチ対応の「dynabook T75/78M」シリーズ、タッチ非対応の「dynabook T55/76M」、「dynabook T55/56M」、「dynabook T55/45M」の計4シリーズ。

 厚みを従来モデルより最大5.4mm薄くし、dynabook KIRAシリーズで採用されている「フレームレスキーボード」や、0.2mmの窪みを付けたキートップを導入するなど、デザインを一新。必要な要素は目立たせる一方で、そうでない部分は極力控えめにしたり、薄く見せるテクニックを駆使するなどの工夫を盛り込んでいるという。

 搭載のスピーカーはオンキヨー製で、新たに米国の人気ブランド「Skullcandy」による音質の監修を受けている。

 このほか、新たなバッテリ長寿命化充電制御を導入。従来の長寿命化制御である「eco充電」は、満充電容量を80%や50%に制限していたのに対し、新技術はバッテリの状態に合わせた電圧/電流の制御を行ない、100%満充電で利用しつつ最大2倍の長寿命化を実現するという。

 最上位モデルの「dynabook T75/78M」は、春モデルの「T654/78LW」シリーズの後継。リュクスホワイト、プレシャスブラック、モデナレッドの3色をラインナップする。店頭予想価格は20万円台半ばの見込み。

 主な仕様は、Core i7-4510U(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応IPS/タッチ液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013、Adobe Photoshop Elements 12を搭載。

 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、音声入出力を備える。

 バッテリ駆動時間は、JEITA測定法2.0で約4.3時間、JEITA測定法1.0で約6時間。本体サイズは約380×259×24.5mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約2.4kg。

dynabook T75/78MW(リュクスホワイト)
dynabook T75/78MB(プレシャスブラック)
dynabook T75/78MW(モデナレッド)
前面インターフェイス
右側面インターフェイス
左側面インターフェイス
キーボード面

 タッチ非対応の「dynabook T55」シリーズは、春モデルの「dynabook T554」シリーズの後継。無線LANがIEEE 802.11acに対応した。また、一部モデルに新色のライトゴールドを採用。最大4色ラインナップとなった。

 フルHD対応液晶を搭載する「dynabook T55/76M」シリーズは、リュクスホワイト、プレシャスブラック、モデナレッド、ライトゴールドの4色展開。店頭予想価格は19万円前後の見込み。

 主な仕様は、Core i7-4510U、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応IPS液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013。

 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0×1、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、音声入出力を備える。

 バッテリ駆動時間は、JEITA測定法2.0で約4.3時間、JEITA測定法1.0で約6時間。本体サイズは約380×259.9×23.5mm(同)。重量は約2.3kg。

 1,366×768ドット表示液晶、DVDスーパーマルチドライブを搭載する「dynabook T55/56M」シリーズは、モデナレッドとライトゴールドの2色展開。店頭予想価格は17万円台前半の見込み。

 バッテリ駆動時間は、JEITA測定法2.0で約4.9時間、JEITA測定法1.0で約6.8時間となるほかの仕様はT56/76Mと同じ。

 さらに、CPUをCore i3-4025U、メモリを4GBへ変更した「dynabook T55/45M」シリーズは、リュクスホワイト、プレシャスブラック、モデナレッド、ライトゴールドの4色展開。店頭予想価格は14万円台半ばの見込み。

dynabook T55シリーズ(リュクスホワイト)
dynabook T55シリーズ(プレシャスブラック)
dynabook T55シリーズ(モデナレッド)
dynabook T55シリーズ(ライトゴールド)

dynabook REGZA Dシリーズ

 液晶一体型のdynabook REGZA Dシリーズは、従来あった23型モデルを廃し、全モデルがフルHD/21.5型モデルとなった。これに伴い、新たに21.5型でタッチ対応のモデルが追加されている。

 タッチパネル搭載の最上位モデル「dynabook REGZA D81/T9M」は、リュクスホワイトとプレシャスブラックの2色展開。店頭予想価格は24万円台前半の見込み。

 主な仕様は、Core i7-4710MQ(2.5GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 3TB、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応タッチ液晶、3波チューナ×2+今スグTV用3波チューナ、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013、Adobe Photoshop Elements 12を搭載。

 インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LAN、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×4、USB 2.0×2、HDMI出力、HDMI入力、音声入出力を装備。

 本体サイズは約516×170~240×330~365mm(同)、重量は約8kg。

dynabook REGZA D81/T9MW(リュクスホワイト)
dynabook REGZA D81/T9MB(プレシャスブラック)

 「dynabook REGZA D71/T7M」は、ほぼ同仕様で、タッチ非対応、3波チューナ×2(今スグTV非対応)を搭載。HDMI入力とPhotoshop Elementsは省略されている。本体色はリュクスホワイト、プレシャスブラックの2色。本体重量は約7kg。店頭予想価格は21万円台半ばの見込み。

 その下位モデルとなる「dynabook REGZA D71/T3M」は、TVチューナをシングルチューナ、CPUをCeleron 2950M(2GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリを4GB、HDDを2TB、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブへ変更。本体色はリュクスホワイト、プレシャスブラックの2色。店頭予想価格は15万円台半ばの見込み。

dynabook REGZA D71シリーズ(リュクスホワイト)
dynabook REGZA D71シリーズ(プレシャスブラック)

 TVチューナ非搭載モデルは2モデル。本体色はいずれもリュクスホワイト、プレシャスブラックの2色。

 上位の「dynabook REGZA D61/54M」シリーズは、Core i7-4710MQ、メモリ8GB、HDD 2TB、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット対応21.5型液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。店頭予想価格は20万円前後の見込み。

 下位の「dynabook REGZA D51/32M」シリーズは、Celeron 2950M、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブ、1,920×1,080ドット対応21.5型液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。店頭予想価格は14万円台半ばの見込み。

 インターフェイスはTVチューナ搭載モデルと同じ。重量は約7kg。

dynabook REGZA D61/51シリーズ(リュクスホワイト)
dynabook REGZA D61/51シリーズ(プレシャスブラック)

(多和田 新也)