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STMicro、mbed開発環境を使えてArduino互換ピンも備える開発ボード「STM32 Nucleo」
(2014/2/18 06:00)
スイスSTMicroelectronicsは17日(現地時間)、かねてより予告していたmbed開発環境に対応したプロトタイプ開発ボード「STM32 Nucleo」シリーズを発表した。2月25日(同)よりドイツで開催される「Embedded World 2014」に合わせて発売される。
STMicroelectronicsは2013年12月に、Cortex-Mシリーズマイコンを用いたプロトタイプ開発のためのエコシステムを提供するmbedプロジェクトへ参加することを表明したが、STM32 Nucleoはその対応製品として登場したものとなる。
STMicroelectronicsのARM Cortex-M採用マイコン「STM32」シリーズをベースとしたもので、mbedの開発環境を利用できる一方で、Arduino Uno Rev.3互換のI/Oピンヘッダをオンボードに搭載しており、数多く提供されているArduino対応のシールドを利用できるのが特徴。さらに、「ST Morpho」と呼ばれる独自のI/Oピンも用意しており、Bluetooth LEやWi-Fi、GPSなどのシールドを提供するという。
ボード上にはプログラミングおよびデバッグ用にST-LINK/V2-1対応のMini USBポートを搭載。ST-LINK/V2-1では、従来のST-LINK/V2から、仮想COMポートやUSBマスストレージクラス、100mA以上のUSB電源管理などの機能を追加している。
発表時点では、STM32 F0を搭載する「STM32 Nucleo-F030R8」、STM32 F1を搭載する「STM32 Nucleo-F103RB」、STM32 F4を搭載する「STM32 Nucleo-F401RE」、STM32 L1を搭載する「STM32 Nucleo-L152RE」の4製品を提供。価格は10.32ドルから。
これらに続き、2014年第2四半期には、STM32 F0を搭載する「STM32 Nucleo-F072RB」、STM32 F3を搭載する「STM32 Nucleo-F302R8」、STM32 F3を搭載する「STM32 Nucleo-F334R8」、STM32 L0を搭載する「STM32 Nucleo-L053R8を提供するとしている。