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NECパーソナルコンピュータ、新LaVie Zなど2013年秋冬モデル発表会
(2013/10/15 15:32)
NECパーソナルコンピュータ株式会社は15日、2013年PC秋冬モデルの発表会を開催した。
今回の新製品は、世界最軽量を更新した「LaVie Z」を始め、3波チューナを5つ搭載した「VALUESTAR N」などを揃えた。OSはいずれもWindows 8.1。製品の詳細は関連記事を参照されたい。
発表会の冒頭、NECパーソナルコンピュータ株式会社 執行役員 小野寺忠司氏が新製品を「PC+時代の商品」として紹介した。
データとデバイスが多様化していることについて、現在は、PCとスマートデバイスとクラウドが連携しているが、将来的には白物家電、乗り物なども繋がっていくとみている。会社の方針として「PC+」時代に向けた製品を展開し、家庭内の機器、アプリやサービスをPCにプラスしてより便利に楽しむ時代になるとしている。
タブレットは先日、Windowsタブレットの「LaVie Tab W」、Androidタブレットの「LaVie Tab E」を発表。そして今回、PCの新製品を投入し、PC+のラインナップを強化した。特に「LaVie Z」に関しては「正当に進化したフラッグシップとして積極的にアプローチしていく」とした。「VALUESTAR N」についても、さまざまな機能を強化しているという。
小野寺氏は「PC+時代に向けてPC、タブレットの色々な商品を立ち上げていきたい。みなさんに便利で楽しんでいただけるものを提供していく」と語った。
続いて、NECパーソナルコンピュータ株式会社 商品企画本部長 山下敏嗣氏が新製品とアプリケーションを紹介した。
LaVie Zは、2012年夏に世界最軽量13.3型Ultrabookとして登場し、「おかげさまで好評で、さまざまな賞をいただいた」とした。新モデルでは最新技術を盛り込みつつ、13.3型ノートPCとして世界最軽量の約795gを達成。ボトムケースのマグネシウムリチウム合金を従来の0.5mm厚から0.4mm厚に薄くするなどのさらなる軽量化を図った。
軽さが良く伝わるよう、壇上で大きな秤を使ってデモを実施。左側に一般的な1.3kg程度のノートPCを乗せ、右側に新LaVie Zを乗せた。これは当然、右のLaVie Zが軽く秤の台が持ち上がっている状態だが、ここにペットボトル1本を追加して同等だということを示した。
タッチパネルモデルも13.3型Ultrabookとして世界最軽量の約964gを実現。フルHD/タッチ対応IPS液晶を搭載し、バッテリ駆動時間は約14.5時間、2色のカラーバリエーションなどでユーザー層の広がりに応える製品として展開する。
VALUESTAR Nは、フォトフレームタイプの液晶一体型PCとして、AV機能を中心に強化してきた。今回の新製品は、新デザインの上位モデルと位置付け、フォトフレームタイプを継承しつつ、液晶面を垂直にできたり、左右に振ったり(スイベル)できる新スタンドを装備。また、画面の大型化や、ヤマハの2wayスピーカーでPC用として世界初という磁性流体の採用、3波チューナを5台内蔵したことなどを特徴として挙げた。
新ソフトウェアは、パーソナライズ情報リーダ「My Time Line」を紹介。通信社から提供されるニュースを、使う人の好みに合わせてピックアップしてくる。人によってグルメであったり、スポーツであったりと、同じ日のニュースでも全く異なる、ユーザーに合わせた一覧画面になる。特にTwitterのリツイートが多いものは優先して表示され、世の中で話題になっているものを逃さないといった点をアピールした。
また、Windows 8.1への買い換えをサポートするソフトも用意しており、Windows 8.1の学習として「パソコンのいろは8」、「動画なび」を搭載し、専用冊子の「あんしんスタート Windows 8.1」を添付。データ移行についても、「ファイナル パソコン データ引越し 9」をバンドルし、Windows 8.1の操作を「ソフト&サポート ナビゲータ」でフォローした。
山下氏は「先進的なハードウェア、賢いソフトウェアによって、安心、簡単、快適なパソコンを推進していきたい」とまとめた。
会場にはLaVie Zの分解機なども展示された。ここで伺った話からニュースの補足を記しておきたい。バッテリはノングレアIGZOモデルが4セル、タッチモデルが6セルで、ノングレアIGZOモデルを6セルにした場合、駆動時間は約1.5倍に延びるが、約50g増えてしまって、軽量化したいという本来の目的がぶれてしまうのを避けたという。メモリがデュアルチャネルでないことについては、設計時にはデュアルチャネルも検討したが、8層基板が10層基板に増え、その分の板の重量(約10g)が増えてしまうため見送ったということだ。