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富士通、ファン搭載タブレットの冠水デモなど秋冬モデルを披露
~法人向けにはショルダーストラップなどのオプションを提供
(2013/10/8 14:44)
富士通株式会社は、8日に発表した2013年秋冬PCを披露する内覧会を都内で開催。防水タブレットの冠水デモや、同日に発表されたばかりのカーナビを使ったMirrorLinkのデモ、企業向けモデルとオプションの紹介などが行なわれた。
本稿では内覧会で行なわれたデモなどを紹介する。新製品の詳しい仕様などについては下記記事を参照されたい。
Windows 8.1タブレット「ARROWS Tab」両製品の冠水デモ
10月8日に発表された10.1型タブレット「ARROWS Tab QH55/M」と、12.5型タブレット「ARROWS Tab QH77/M」は両モデルともIPX5/7/8規格の防水に対応。完全に水に沈めても動作することを紹介するデモが実施された。
とくにCore i5-4200Uを搭載するQH77/Mは、冷却のためにファンを内蔵し、吸排気口も設ける“密閉されていない”製品であることがポイントだ。
これは、本体内に約1.5mmの“断熱層”と呼ばれる層を設けることで電気部を保護。水中でも駆動可能な“新防水ファン”により吸水/排水を行なうことで、薄さ、防水を実現したという。
特許出願中の新設計ヒンジを採用する液晶一体型PC「WH77/M」
21.5型液晶一体型PCの「ESPRIMO WH77/M」は、新設計のヒンジ設計をパネルを用いて紹介した。このヒンジは重量を感じさせずに角度を調整できることを目的に設計されたもので、液晶パネルの角度/位置に応じて荷重を可変させているのが特徴だ。説明スタッフは「液晶ディスプレイ1枚でノートPC 2台分の重さがあるが、そうとは感じないと思います」と、本来の重量と体感の差を説明する。
また、奥行き方向へ一切せり出さずに、前方方向にのみ移動する仕組みとすることで、壁際に設置しても利用しやすい点もメリットとして謳われている。
現在、特許を出願中というが、内部に使われているパーツも展示されていた。当然のことながら荷重だけでなく、狙いの位置でピタリと止まり、タッチ操作をしても安定感を持たせている。
カーナビ新製品を利用したMirrorLinkのデモなど
富士通テンのカーナビ「ECLIPSE」シリーズは、10月8日に新製品を発表しており、その中の「Z」シリーズ3モデルがMirrorLinkに対応。富士通の内覧会では、そのZシリーズと、未発表の「ARROWS」を用いて、MirrorLinkのデモを行なった。
MirrorLinkでは、カーナビとスマートフォンをMicro USBケーブルで接続することで、両機器の画面をリンクし、スマートフォン内のコンテンツの再生ができる。また、富士通ではクラウドサービス「MyCloud」との連携により、スマートフォンからMyCloudを通じて自宅PC内のコンテンツを持ってきてリモートで再生が可能なことをアピールした。今後、スマートフォン内写真のジオタグを読み込んで目的地設定へ連携させるなどの機能強化を考えているという。
また、MyCloudは、Windows 8/8.1版のホーム画面を用意。これまで機能別に分散していたものを1つにまとめたホーム画面を用意することで、ここから各機能へアクセスできるようにした。
また個人向けのWindows XP移行支援サービスも強化し、10月8日より専用の電話相談窓口をオープンした。自社のWindows XP搭載PCユーザー以外からの問い合わせも受け付ける。この窓口での受け付けは2014年4月末まで。
このほか、出張サービス「PC家庭教師 パソコン乗り換えらくらくパック」を9月12日から提供している。データ移行や初期設定などを技術者が自宅を訪問して作業するサービス。開梱から設置、初期設定、インターネット設定、データ移行などを1つのパッケージとして19,950円で提供する。このパッケージでのサービス提供は同じく2014年4月末まで。
専用アクセサリなども販売される法人向けPC
法人向けについても、同様に新製品を発表。ノートPC 6製品、デスクトップPC 5製品、ワークステーション4製品の計15製品を新たにラインナップし、10月中旬より順次提供を開始する。
タブレット製品には法人向け専用のアクセサリとして、スマートカードリーダやショルダーストラップ、ハンドストラップなどもラインナップされる。これらは個人向けとは異なる専用の背面カバーを用いており、ストラップ固定穴を設けるほか、VESAマウンタを取り付けることもできる。なお、ハンドストラップもVESAマウンタを利用したものとなっている。