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富士通、バッテリ駆動20時間超のWQHD/13.3型IGZOノートほか2013年冬モデル
~省スペースで角度調整できる独自ヒンジを採用した液晶一体型PCなども
(2013/10/8 11:00)
富士通株式会社は8日、2013年の個人向けPC冬モデルを一斉に発表。WQHD(2,560×1,440ドット)表示対応の13.3型液晶を搭載して20時間を超えるバッテリ駆動時間が特徴のA4モバイルノート「SH90/M」など、ノートPC 7シリーズ、デスクトップ 2シリーズを10月18日より順次発売する。価格は全てオープンプライス。
全モデルにWindows 8.1を採用するほか、A4ノートPCは裏面の凹凸を減らすなど新設計の筐体を採用。また、液晶一体型PCに新開発のヒンジを採用する新たなシリーズが投入される。
ちなみに今回発表されたPCはいずれもTVチューナを内蔵しておらず、オプションで「ネットワークテレビチューナー」(店頭予想価格:19,800円前後)を提供する。これはWi-Fi経由でTV視聴/録画が可能なチューナで、Windows 8のほか、Android 4.0以降/iOS 6以降にも対応する。
クラウドサービスの「My Cloud」もアップデートされ、My Cloudの各サービスへアクセスするホーム画面を統合したほか、ローカルストレージ内のコンテンツだけでなく、クラウドや家庭内ネットワークのDLNA対応レコーダのストレージなどもまとめて表示するスタイルとした。
また、MirrorLink対応のスマートフォンとカーナビを接続し、My Cloudを介して自宅PC内のコンテンツなど車内で利用できるアプリ「Drive Studio」も新たに提供される。
ノートPC
LIFEBOOK SHシリーズ
「LIFEBOOK SH90/M」は、2,560×1,440ドット表示に対応した13.3型IGZO液晶を搭載するノートPC。店頭予想価格は20万円強の見込み。発売は10月18日。
従来のSHシリーズ(SH76/K)から大幅な解像度向上を実現した13.3型モバイルノート。画素密度は221ppi。底面の凹凸を減らし、携帯しやすいよう丸みを帯びたヒンジを採用するなど筐体も再設計されているほか、「超圧縮ソリッドコア」構造に薄さと堅牢性を両立。天板全面加圧試験で約200kgf、天板一点加圧試験で約35kgfのテストをクリアしているという。
バッテリ駆動時間は約21.1時間。モバイル・マルチベイへ増設用内蔵バッテリユニットを搭載することで最大約28.1時間の駆動が可能。
主な仕様は、CPUにCore i5-4200U(1.6GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(2GB×2)、ハイブリットHDD 500GB、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。
インターフェイスは指紋センサー、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×3、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、音声入出力。
本体サイズは319×215×13.6~19.8mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約1.59kg(DVDスーパーマルチドライブ搭載時)。本体色はスパークリングブラックとアーバンホワイトの2色。
直販サイトのWEB MARTでは「WS1/M」の型番で販売。CPU、メモリ、ストレージのほか、Windows 8.1 Pro 64bitを選択可能。
LIFEBOOK UHシリーズ
3,200×1,800ドット表示対応の14型IGZOを搭載する「UH90」シリーズは、Windows 8.1を搭載したほか、メモリをデュアルチャネル化。従来モデル(UH90/L)はシングルチャネルで4GBを搭載したが、新モデルでは2GB×2チャネルのデュアルチャネル構成とすることで性能向上を図っている。
主な仕様/インターフェイスは従来モデルを継承しており、Core i5-4200U、メモリ4GB、ハイブリッドHDD 500GB、3,200×1,800ドット表示対応14型タッチ液晶、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、HDMI出力、音声入出力、指紋センサー、Office Home and Business 2013などを搭載する。
バッテリ駆動時間は約12.1時間。本体サイズは329.9×229.9×9.2~15.5mm(同)。重量は約1.43kg。本体色はサテンレッド、スパークリングブラックの2色。店頭予想価格は19万円強。発売は10月18日。直販サイトでの型番は「WU1/M」。
2月以来のモデルチェンジとなる13.3型Ultrabook「LIFEBOOK UH55/M」は、タッチ液晶の搭載や第4世代Coreプロセッサの採用、筐体デザインの変更など、大幅にリニューアルされた。
主な仕様はCore i5-4200U、メモリ4GB、ハイブリッドHDD 500GB、1,366×768ドット表示対応13.3型タッチ液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013。インターフェイスはIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×2、USB 2.0、HDMI出力、音声入出力を搭載する。
バッテリ駆動時間は約11.5時間。本体サイズは322×225×19.5mm(同)。重量は約1.63kg。店頭予想価格は16万円前後の見込み。発売は10月18日。
LIFEBOOK AHシリーズ
スタンダードA4ノートの「LIFEBOOK AH」シリーズは、4シリーズをラインナップ。
ハイエンドの「LIFEBOOK AH77/M」は、従来モデル(AH77/K)から薄型化し、ヒンジ部に丸みを帯びたデザインや凹凸を減らした一枚板の裏面パネルから成る新デザインを採用。裏面はネジ止めはされているが、一枚板で簡単に開閉が可能で、ファンのホコリを除去するなど、メンテナンスをユーザー自身で行ないやすくしている。
ディスプレイは1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応の15.6型タッチ液晶を搭載。強化ガラス「Dragontrail」による耐久性と、「サラサラコート」による滑らかなタッチ操作も特徴となっている。
主な仕様は、Core i7-4702HQ(2.2GHz、ビデオ機能内蔵)、Intel HM86 Expressチップセット、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。インターフェイスはIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×4、HDMI出力、音声入出力、NFC。
バッテリ容量は45Wh。バッテリ駆動時間は約7.8時間。本体サイズは377.2×256.6×16~23.8mm(同)、重量は約2.5kg。本体色はシャイニーブラック、アーバンホワイト、ガーネットレッドの3色。ワイヤレスレーザーマウスも付属。店頭予想価格は20万円強の見込み。発売は10月18日。
BDXLドライブ、タッチパネル搭載の「LIFEBOOK AH56/M」は、CPUにCore i7-4702MQ(2.2GHz、同)、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応15.6型タッチ液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013を搭載。
インターフェイスはIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、SDカードスロット、約92万画素Webカメラ、USB 3.0×3、USB 2.0、ミニD-Sub15ピン、HDMI出力、音声入出力。
バッテリ容量は49Wh。バッテリ駆動時間は約8.6時間。本体サイズは378×252×26mm(同)、重量は約2.6kg。本体色はアルマイトブラックとアルマイトホワイトの2色。有線タイプのレーザーマウスが付属。店頭予想価格は19万円強。発売は10月18日。
「LIFEBOOK AH53/M」は、AH56/Mからタッチパネルなし、HDDを750GB、付属マウスなしへ変更したモデル。そのほかの仕様やインターフェイスはほぼ共通。本体色はシャイニーブラック、アーバンホワイト、ルビーレッドの3色。
バッテリ容量は24Wh。バッテリ駆動時間は約3.6時間。本体サイズは378×252×25.5mm(同)。重量は約2.2kg。店頭予想価格は17万円強の見込み。発売は10月18日。
「LIFEBOOK AH42/M」は、AH53/MからCPUをPentium 3556U(1.7GHz、同)、メモリを4GB、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブへ変更し、外部ディスプレイ出力をHDMIのみとしたモデル。本体サイズ、重量などもAH56/Mと同等で、バッテリ駆動時間は約6.5時間。店頭予想価格は12万円前後の見込み。発売は10月18日。
直販サイトでは、タッチ対応/Core i7-4702HQ/BDドライブモデルを「WA2/M」、非タッチモデルを「WA1/M」の型番で販売する。
【お詫びと訂正】初出時、AH56/Mのメモリ容量を4GBとしておりましたが正しくは8GBとなります。また一部モデルのカラー名が誤っておりましたので記載を改めました。お詫びして訂正いたします。
デスクトップPC
ESPRIMO WHシリーズ
ESPRIMO WHシリーズは新設の製品シリーズで、タッチ操作に特化して変形を可能にした液晶一体型PCのカテゴリ。ここにラインナップされる「ESPRIMO WH77/M」は、スタンド部にPCの主要機能を搭載し、2個の関節を持つヒンジで液晶ディスプレイの角度調整を可能にした。
垂直に近い部分では荷重がかかり、水平に近い角度になると軽い力で動作する新設計のヒンジ機構を搭載。角度調整時に奥行き方向へはみ出さず、手前方向へのみせり出すスタイルとすることで、壁に近いところへ設置でき、画面を体に近いところへ寄せてタッチ操作が可能となる。また液晶下部を支える2個の足はキーボード以上の高さを保持しており、手前にキーボードを置いてあってもそのまま液晶を手前に引き出せるようになっている。
主な仕様は、CPUがCore i7-4702MQ、Intel HM86 Expressチップセット、メモリ8GB、HDD 2TB、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応21.5型タッチ液晶、Windows 8.1 64bit、Office Home and Business 2013。
インターフェイスはIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、約92万画素Webカメラ、SDカードスロット、USB 3.0×4、USB 2.0、音声入出力、NFC。
本体サイズは547×224~345×203~363mm(同)、重量は約8.7kg。本体色はシャイニーブラック、スノーホワイト。輝度調整機能付きワイヤレスキーボード、ワイヤレスレーザーマウスが付属する。店頭予想価格は22万円強。発売日はシャイニーブラックが10月18日、スノーホワイトが11月下旬。
直販サイトでは、「WW1/M」の型番で販売。最大3TBのHDDなどをカスタムメイドで選択可能。
ESPRIMO FHシリーズ
液晶一体型PCのESPRIMO FHシリーズは21.5型製品のみモデルチェンジ。23型の「ESPRIMO FH78/LD」は継続。
21.5型新モデルの「ESPRIMO FH52/M」は、CeleronやDVDスーパーマルチドライブの採用やタッチ非対応とすることで価格を抑えたエントリー向けの液晶一体型PC。店頭予想価格は14万円強の見込み。発売は10月18日。
主な仕様はCeleron 1005M(1.9GHz、同)、Intel HM76 Expressチップセット、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブ、1,920×1,080ドット対応21.5型タッチ液晶、Windows 8.1 64bit、Office Personal 2013。
インターフェイスは、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Gigabit Ethernet、約92万画素Webカメラ、SDカード/メモリースティックスロット、USB 3.0×3、USB 2.0×3、音声入出力。
本体サイズは518×175~306×357~410mm(同)、重量約7.1kg。本体色はスノーホワイト。
直販サイトでは「WF1/M」の型番となり、カスタムメイドによりCore i3-3120M/i5-3230M、メモリ16GB、HDD 2TBなどを選択可能なほか、シャイニーブラックモデルも販売される。