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ソニー、Haswell搭載11.6型タブレット「VAIO Tap 11」国内発表
(2013/10/8 13:30)
ソニーは、第4世代Coreプロセッサを搭載し、厚さ9.9mmの11.6型Windowsタブレット「VAIO Tap 11」を11月16日より発売する。店頭モデルは「SVT11218DJB」の1モデル。価格はオープンプライス、店頭予想価格は17万円前後の見込み。
9月にドイツで行なわれた「IFA 2013」で公開された薄型のWindowsタブレット。PC本体が液晶と一体になっているスレートタイプの「VAIO Tap」ブランドになる。特徴は9.9mmの厚さに、第4世代CoreプロセッサなどフルのPC機能と、タッチ/デジタイザペン機能を内蔵したこと。筐体はXperiaシリーズと同じ「オムニバランス」(全方位型)デザインを採用した。本体サイズは約304.6×188×9.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約780g。
キーボードの無いタブレットは本体を立てる場合、外付けのスタンドを使うことが多いが、本製品はフォトスタンドのような1本足のスタンドを装備し、本体のみで自立させられる。角度は115~130度で調節できる。
キーピッチ19mm、キーストローク1.1mmのタッチパッド付きキーボードが付属し、画面を覆うカバーとしても使用できる。本体とキーボードの通信は2.4GHz帯RF、出荷時にペアリングされている。四隅に入った磁石の磁力で本体に装着。装着時は自動でスリープに入り、本体の接点からキーボードの充電が行なわれる。キーボード単体での充電はできない。キーボードは3時間の充電で約2週間の駆動が可能としている。キーボードのサイズは約304×187.4×4.25mm(同)、重量は約320g。
手書きは、VAIO Duo 13と同等のデジタイザーペンが付属。2種類のペン先を選べるほか、2つの補助ボタンを備える。筆圧検知もサポート。接触をペン先で感知することや、タッチパネルと液晶のダイレクトボンディングにより、視差を少なくしている。左側面に装着できるペンホルダーも付属する。ただし、VAIO Duo 13のようなペンを外すとスリープ解除する「ペンウェイク」機能はない。
手書きを活かすソフトは、ペンを使って画像を切り抜きできる「VAIO Clip」、手書きしたり画像を貼ったりできるノートアプリ「VAIO Paper」、背面カメラをスキャナ代わりに使えるOCR/台形補正対応の「CamScanner」を用意。ソニーでは、このソフト群を創造力を高める手助けとして「VAIO Inspiration Suite」と名付け、便利さ、簡単さ、賢さといった面を訴求。今後も利便性を高めるアップデートを予定しているという。
液晶は1,920×1,080ドット(フルHD)対応のIPSパネル。ソニーのTV製品で使われている高画質技術の広色域、高コントラスト、超解像の各技術を搭載。TVとの連携として、赤外線出力を装備し、各社のTV用リモコンの代わりになる「VAIOリモコン」が使えるほか、番組表や簡易リモコンなどを集めたアプリ「TV SideView」をWindowsストアで提供。スピーカーはステレオで、独自の各種高音質化技術を搭載する。
店頭モデルSVT11218DJBの主な仕様は、Core i5-4210Y(1.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、SSD 128GB、タッチ/ペン対応11.6型フルHD液晶、Windows 8 64bitを搭載。本体色はブラック。
Windows 8.1がプリインストールされていないのは、発売時にはWindows 8.1が提供されているため、ソニーとしてはユーザー側で8.1にするか否かを選択できるようにしたという。
インターフェイスはUSB 3.0×1(電源オフ充電対応)、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、Micro HDMI出力、microSDカードスロット、前面92万画素/背面799万画素カメラ、音声入出力などを備える。
バッテリ駆動時間は約8時間。動作時の消費電力は約5W。
CTOモデル「SVT1121A1J」も用意。最小構成は109,800円から。CPUは上位のCore i7-4510Y(1.70GHz)、下位のCore i3-4020Y(1.50GHz)、エントリーのPentium 3560Y(1.20GHz)、メモリは2GBまたは4GB、SSDは128GB/256GB/512GB、キーボードの日本語/英語配列、OS、本体色ホワイトなどを選択できる。