ASRock、SASを搭載したZ77ハイエンドマザー「Z77 Extreme11」
~Windows 8を1.5秒でブートできる「Fast Boot」搭載

Z77 Extreme11

10月17日(現地時間) 発表



 台湾ASRockは17日(現地時間)、Intel Z77 Expressチップセットを搭載したハイエンドマザーボード「Z77 Extreme11」を発表した。

 発売中の「X79 Extreme11」と同様、LSIのSASコントローラ「SAS2308」を搭載し、6Gbps転送に対応したSAS/SATAを8ポート搭載。また、PLX Technology製のPCI Express 3.0対応Hub「PEX8747」を備え、3wayのSLI/CrossFire X、または4wayのCrossFire Xをサポートする。

 ネットワーク機能も充実し、2T2R(2送信/2受信)で300Mbps転送に対応したIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Intel 82579VとIntel 82583VによるデュアルGigabit Ethernet、Bluetooth 4.0をサポート。アンテナは5インチベイ内蔵でUSB 3.0ポートを2基、2.5インチシャドウベイを1基備えた「Wi-SBボックス」を利用する。

 一方X79 ExtremeにあったCreativeのサウンドプロセッサ「Core3D」は省かれ、代わりにRealtekの「ALC898」を搭載する。

 このほか、8+4フェーズのデジタル制御電源回路、オン抵抗が小さいデュアルスタックMOSFET、2オンス銅箔層を採用したPCB、100%日本製のゴールドコーティング固体コンデンサなどを搭載する。

 機能面では、コールドブート状態からWindows 8を1.5秒で起動できるという「Fast Boot」機能をサポート。また、再起動時に自動的にUEFIセットアップ画面に入る「Restart to UEFI」、内蔵グラフィックスとディスクリートGPU両方を駆使する「Virtu Universal MVP」、一定時間経過後に自動的にCPUファンなどを回すことでケース内部の湿度を下げる除湿機能などを備える。

 フォームファクタはExtended ATX(305×267mm)。対応CPUはLGA1155のCore i7/i5/i3など。メモリはDDR3×4で、速度は最大3,000MHz、容量は最大32GBをサポート。SAS以外のストレージインターフェイスは、SATA 6Gbps×2、SATA 3Gbps×4。拡張スロットはPCI Express x16×4(同時利用時のレーンはx8+x8+x8+x4)、同x1×3。

 バックパネルインターフェイスは、USB 3.0×8、USB 2.0×2、eSATA、IEEE 1394、HDMI出力、Gigabit Ethernet×2、PS/2、音声入出力などを備える。またCMOSクリアスイッチを搭載する。

(2012年 10月 18日)

[Reported by 劉 尭]