ソニー、Windows 8を搭載したVAIO秋冬モデル

VAIO Sシリーズ15 ブラック

10月26日より順次発売

価格:オープンプライス



 ソニーは、Windows 8を搭載する「VAIO」シリーズ2012年秋冬モデルを10月26日より順次発売する。価格はオープンプライス。

 今季から全モデルでWindows 8(64bit)を採用。新シリーズとしてハイブリッドモバイルの「VAIO Duo 11」、バッテリ内蔵の液晶一体型「VAIO Tap 20」が追加され、Ultrabook「VAIO T」シリーズは14型が追加された。詳細は機種ごとのニュースを参照されたい。

 本稿では、モバイルノートPCの「VAIO S」シリーズ、スタンダードノートPC「VAIO E」シリーズ、液晶一体型「VAIO L」シリーズを扱う。なお、13.1型の「VAIO Z」シリーズは用意されない。

 VAIOシリーズ全体の新ソフトとして、タッチ操作とWindows 8に対応した数ステップの動画作成「VAIO Movie Creator」、SNSやRSSフィードを雑誌のような配置で一覧できる「Socialife」、新しいアルバムアプリ、ミュージックアプリなどをダウンロード提供する。

●VAIO Sシリーズ

 モバイルノートPCのVAIO Sシリーズは、OS変更以外は一部スペックを強化。筐体は従来とほぼ同じ。発売は10月26日。

Sシリーズ15 シルバー

 15.5型のSシリーズ15は、店頭モデル「SVS15129CJB」(ブラック)、「SVS15129CJS」(シルバー)を用意。店頭予想価格は16万円前後の見込み。

 スペックの強化点はCPU(100MHzアップ)と、光学ドライブのBDXL対応。なお、WiMAXが無くなった。

 主な仕様は、Core i7-3632QM(2.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大12GB)、HDD 750GB、Intel HM77 Expressチップセット、GeForce GT 640M LE(2GB)、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット表示対応15.5型ワイド液晶、Office Home and Business 2010、ソニーのマルチメディア編集ツール「Imagination Studio Suite」、Adobe「Photoshop Elements 10」を搭載する。

 バッテリ駆動時間は約7時間に向上(従来は約6時間)。本体サイズは約380×255.4×23.9mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2kg。

 13.3型のSシリーズ13は、Windows 7 Professionalを搭載した上位機がなくなり、1モデルとなった。「SVS13129CJB」(ブラック)、「SVS13129CJS」(シルバー)、「SVS13129CJP」(ピンク)の3色が用意される。店頭予想価格は13万円前後の見込み。

Sシリーズ13 ブラックSシリーズ13 シルバーSシリーズ13 ピンク

 スペックの強化点は、HDD容量が750GBになった。主な仕様は、Core i5-3210M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB(最大12GB)、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応13.3型ワイド液晶、Imagination Studio Suite、Adobe Photoshop Elements 10、Office Home and Business 2010を搭載する。

 バッテリ駆動時間は約9時間に向上(従来は約8時間)。本体サイズは約331×224.6×23.9mm(同)。重量は約1.72kg。カスタマイズモデルに新色レッドが追加された。

Sシリーズ13 レッド

 13.3型のカスタマイズ限定モデルのSシリーズ13PもWindows 8になったほか、BDXLドライブなどの項目が増えた。

●VAIO Eシリーズ
VAIO Eシリーズ

 スタンダードノートPCのVAIO EシリーズもOS変更以外は小変更のみだが、14型の上位Eシリーズ14Pで、タッチ入門機として位置付けられるタッチパネルモデルが追加された。

 タッチ対応の「SVE14A29CJS」は、Core i5-3210M、メモリ4GB、HDD 1TB、Intel HM76 Expressチップセット、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応14型タッチパネル液晶、Office Home and Business 2010を搭載。発売は11月3日、店頭予想価格は15万円前後の見込み。

 夏モデル継承の2モデルは、上位がBDXLドライブ、下位がDVDからBDドライブになりHDDが750GBに強化された。発売は10月26日、店頭予想価格は順に14万円前後、13万円前後の見込み。

 カスタマイズモデルにもタッチパネルが選択項目に追加された。

 15.5型のEシリーズ15は、CPU強化とHDD増量が主な強化点。4モデルが用意される。発売は10月26日。

 最上位の「SVE15129CJS」は、Core i7-3632QM、メモリ8GB、HDD 1TB、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応15.5型ワイド液晶、Office Home and Business 2010を搭載し、店頭予想価格は15.5万円前後の見込み。

 最下位の「SVE15123CJW」は、Pentium B980(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、DVDスーパーマルチドライブなどに変更し、店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 14型のEシリーズ14は、CPUとHDDを強化。Pentium B980、メモリ4GB、HDD 750GB、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Office Home and Business 2010などを搭載し、店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 11.6型のEシリーズ11は、HDDを増量。AMD E2-1800(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、1,366×768ドット表示対応11.6型ワイド液晶、Office Home and Business 2010などを搭載し、店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 カスタマイズモデル限定17型のEシリーズ17は、Windows 8への変更のほか、Core i7-3632QMが選択肢に追加された。

●VAIO Lシリーズ

 液晶一体型のVAIO Lシリーズは、Windows 8への移行にあわせて、タッチパネルモデルを拡充。上位だけでなく、中位モデルもタッチ対応になった。このほか、上位、中位はCPUをCore i7-3630QM(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、HDDを3TBに強化した。下位モデルはOS以外の変更点は特にない。夏モデルで強化されたブラビアの映像処理技術などを継承する。発売は11月3日。

 上位の「SVL24129CJB」は、Core i7-3630QM、メモリ8GB、HDD 3TB、GeForce GT 640M(2GB)、BDXLドライブ、フルHD対応24型グラスレス3D/タッチパネル液晶、Office Home and Business 2010、Imagination Studio Suite、Adobe Photoshop Elements 10を搭載。店頭予想価格は24万円前後の見込み。

 中位は上記からGPUと裸眼3D機能を省き、店頭予想価格は21万円前後の見込み。夏モデルのハードウェアにWindows 8を搭載した下位モデルは17万円前後の見込み。

タッチパネルになった中位の「SVL24128CJB」(左)、「SVL24128CJW」

(2012年 10月 1日)

[Reported by 山田 幸治]