ルネサス、リストラで5千人の早期退職を実施
~生産拠点も縮小

7月3日 発表



 ルネサスエレクトロニクス株式会社は3日、5千人程度の早期退職を含んだリストラを行なうことを発表した。

 ルネサスエレクトロニクスは、NECエレクトロニクスとルネサステクノロジの半導体事業統合により2010年4月に設立。営業利益率2桁を目標に掲げてきたが、東日本大震災やタイの洪水、世界経済の停滞などを理由に業績は伸び悩んでいた。

 今回、「強靱な収益構造の構築に向けた諸施策の方向性」と題された経営方針が発表され、早期退職優遇制度と国内生産拠点の再編が行なわれることとなった。早期退職は、2012年10月までに5千人程度を見込むが、特に人数の上限は定めない。国内生産拠点については、前工程の9拠点15ラインの内、7ラインを、後工程については9拠点の内、6拠点を縮小あるいは譲渡する。

 事業については、すでに発表されているとおり、マイコン事業とアナログ&パワー製品を強化し、SoC事業は抜本的な取捨選択を加速する。

 このリストラに伴なう費用削減効果は年間430億円程度の見込み。

(2012年 7月 3日)

[Reported by 若杉 紀彦]