NECパーソナルコンピュータ、軽量Ultrabook「LaVie Z」を公開

LaVie Z

6月6日 公開



 NECパーソナルコンピュータ株式会社は6日、13.3型の軽量Ultrabook「LaVie Z」(仮称)を報道陣に公開した。

 5月10日にその存在が明らかになったLaVie Zは、専用に開発された「マグネシウムリチウム合金」を採用。比重がアルミニウムの約半分という軽量素材で、13.3型ながら重量は999gを切るとしている。

 また、6月5日に追加情報を公開。同日発表されたIntelの第3世代Coreプロセッサー・ファミリーの超低電圧版にあたるCore i7-3517U(1.90GHz)またはCore i5-3317U(1.70GHz)を搭載。ディスプレイ解像度も1,600×900ドットと発表された。

 提供時期は2012年夏、価格は未定となっている。

 公開されている情報はここまでだが、今回、試作機に実際に触れることができた。持った感じは間違いなく1kgを切る軽量さで、普段使っている東芝「dynabook SS RX2」最終モデルの1,069g(実測値)よりも軽く感じた。dynabookが12.1型、LaVie Zが13.3型で見た目から想像する重さの違いもあるが、モックアップかと思うような軽量さと表現したい。良くあるシーンだが、パームレストの部分を片手で持つことも楽にできる。

 キーボードは日本語配列でキーの間に隙間があるアイソレーションタイプ。全体が薄型のためストロークは浅め。タッチパッドはクリックボタン一体型の広めのものだった。試作機の液晶の表面処理は光沢だった。

 公開されていない情報として、ストレージやネットワーク、インターフェイス類があるが、ストレージはHDD駆動音が聞こえず無音だったのでSSDのみだと思われる。ネットワークについては、裏面にIEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetoothの表記を確認できた。有線LANは見当たらなかった。インターフェイスは、右側面がミニジャック、USB 2.0/3.0が各1、電源コネクタ、左側面にSDXCカードスロットを備えていた。前面/背面にコネクタやスロットはなく、各種インジケータは前面にある。

 Windows 7が動作していたが、ログオンが許されていなかったため、デバイスマネージャやエクスペリエンスインデックスなどは見られなかった。起動や復帰もSSDと思わせる高速さだった。

 なお、今回公開されたのは試作機のため製品版とは異なる可能性がある。

日本語配列のキーボード。カーソルキー上下や、半角/全角キー、変換/無変換などが小さめで、そのほかは均等な大きさ無変換キーのあたり。ストロークは浅め電源ボタンはキーボード右上
広めのタッチパッド。クリックボタン一体型フラットな天板ホログラムの「NEC」ロゴ
裏面は全体がネジ止めされている。バッテリやメモリの簡単な交換はできない無線LANに関する表記。2.4GHz帯/5GHz帯の両対応のようだBluetoothの表記
裏面の下にある左右の穴は、Windows起動音が聞こえたのでスピーカーとみられるかなり薄い天板だが、剛性は十分にある感触だった
右側面のインターフェイス。左からミニジャック、USB 2.0、USB 3.0、HDMI出力、電源コネクタACアダプタ側のオスコネクタ。上下どちら向きでも挿せる。丸形よりも薄くする目的と思われるACアダプタ本体は薄く広めの形状
左側面は排気口とSDXCカードスロット前面にある各種インジケータ筐体の端は丸みを帯びている

(2012年 6月 6日)

[Reported by 山田 幸治]