デル株式会社は、DVDスーパーマルチドライブを搭載する14型Ultrabook「Inspiron 14z」を6月5日より発売する。
デルのUltrabookは2月に「XPS 13」を発売しており、今回の製品が第2弾となる。ブランドは個人向けメインストリームのInspironで、最も安価なベーシックモデルは69,980円となっている。本体色はシルバー、レッドの2色。
スリープからの復帰時間はどのような構成でも1秒以内としている。スピーカーはSkullcandy製、サラウンド機能に「Waves MaxxAudio」を搭載する。キーボードは日本語配列、英語配列を選択できる。
右側面にトレイ式のDVDスーパーマルチドライブを内蔵 | 正面 | |
丸みを持たせた筐体デザイン | レッドの天板 | 日本語配列のアイソレーションキーボード |
共通でIntel HM77 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)を搭載する。
ベーシックモデルはCore i3-2367M(1.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 500GB(+SSD 32GB)を搭載し、価格は69,980円。
プレミアムモデルは上記からCPUをCore i5-3317U(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)に強化し、価格は74,980円。
プラチナモデルはCore i7-3517U(1.90GHz)、メモリ8GB、HDD 500GB(+SSD 32GB)、Radeon HD 7570Mを搭載し、価格は89,980円。
プラチナ+SSDモデルは、上記のストレージをSSD 256GBに変更し、価格は109,980円。
インターフェイスはUSB 3.0×2、HDMI出力などを備える。
バッテリ駆動時間は約7.5時間。本体サイズは347×240×20.7~21mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.87kg(最小構成時)。
Inspiron 13z |
また、13.3型の「Inspiron 13z」も発売する。こちらもメインストリーム向けで価格は54,980円からとなっている。筐体の厚さは20.7mmだが、キャッシュSSDが無く高速復帰ができないため、Ultrabook準拠ではない。本体色はシルバー、ピンク、レッドの3色。
ベーシックモデルはCore i3-2367M、メモリ4GBを搭載し、価格は54,980円。
プレミアムモデルはCPUをCore i5-3317Uに強化し、59,980円。
プレミアム大容量メモリモデルは、メモリを8GBに強化し、64,980円。
そのほかの仕様は共通で、HDD 320GB(7,200rpm)、Intel HM77 Expressチップセット、1,366×768ドット表示対応13.3型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)を搭載する。
バッテリ駆動時間は約7.5時間。本体サイズは332×230×20.7mm(同)、重量は約1.73kg(最小構成時)。
ムーンシルバー | ファイアレッド | ロータスピンク |
●Ultrabookシェア1位を取りたい
デル株式会社 マーケティング統括本部 コンシューマー・スモールビジネスマーケティング本部 本部長 加藤裕一郎氏 |
同社は5日、都内で新製品の発表会を開催。デル株式会社 マーケティング統括本部 コンシューマー・スモールビジネスマーケティング本部の加藤裕一郎本部長が、マーケティング戦略を説明。2012年は「Ultrabook市場で1位を獲得」、「1家庭に1台から、1人1台」という2つの柱で進めるという。
前者については、2月に発売した13型Ultrabook「XPS 13」が販売予想を大きく上回り好調だったと報告し、今回の製品は第3世代Coreプロセッサー・ファミリーや、高速起動、バッテリ駆動時間、重量などで訴求していくという。
後者は、PCの世帯普及率は90%近くになってきているが、TVのように1家庭に2台以上、1人1台という状態を目指していけば、まだ成長の余地があるとする。そのために、デスクトップ、ノート、ゲーミングのAlienwareなど、多種多様なラインナップを揃え、サポートサービスの充実などと合わせて進めていきたいとした。
(2012年 6月 5日)
[Reported by 山田 幸治]