AMD、SYSmark 2012が信憑できないとして、BAPCoから脱退

6月21日(現地時間)発表



 米AMDは21日(現地時間)、先だって発売されたベンチマークソフト「SYSmark 2012」が信憑できないとの声明を発表。また、同ソフトを開発する業界団体BAPCoから脱退することを表明した。

 SYSmarkはPCの総合性能を計測するベンチマークソフトで、BAPCoにはAMDのほか、ARCintuition、Dell、Hewlett-Packard、Hitachi Global Storage Technologies、Intel、Lenovo、Microsoft、Samsung、Seagate、Sony、Toshiba、VIA Technologiesが加盟している。

 従来までSYSmarkは業界の標準的なベンチマークソフトとして用いられてきたが、今回AMDの上級副社長兼最高マーケティング責任者であるナイジェル・デッソー氏は、6月に発売されたSYSmark 2012が、OCRやファイル圧縮などの作業に重みが置かれており、実ユーザーの行動/作業を反映していないほか、評価についての透明性に欠け、その結果は信頼できるものではないと糾弾。あわせて、BAPCoからの脱退を決定した。

 また、この決定に伴い、同社はSYSmarkに代わるベンチマークソフトの評価を行なうとともに、オープンなベンチマークを計測するための新団体の結成を呼びかけている。

 この件について、現時点でBAPCoから声明は出ていない。

(2011年 6月 22日)

[Reported by 若杉 紀彦]