日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、コンシューマ向けタワーPC「HP Pavilion Desktop PC」の夏モデルを発表した。新しいデザインコンセプト「ロゼッタID」により、従来よりも高級感のある外観となっている。
また、夏モデル全機種に、省電力効果を高める電源管理ソフト「HP Power Assistant」を搭載する。PCの電源設定を3つの標準モードや自分で設定したモードにスケジューリングできる。指定は5分単位で、平日や週末という指定もできる。PCの使用パターンに合わせて最適な設定をすることで、効果的に節電が図れる。また、節電した電力を金額ベースに換算して表示する機能を持つ。
タワーPCは3機種用意される。いずれも東京生産で、フルカスタマイズが可能。DLNAサーバー機能を持つ3波対応TVチューナーは6月下旬頃に追加発売の予定。
●フラグシップ・ミニタワー「h8」「h8」※ディスプレイは別売 |
最上位機種の「h8」は、IntelベースとAMDベースの両プラットフォームが用意される。筐体は共通で立体感のある「フローティング」デザインのフロントパネルとなり、赤いイルミネーション・アクセントが常時点灯する。また、天板部分には、USBやヘッドフォン端子が用意され、周辺機器が置きやすいように凹型の曲面となっている。
基本性能も強化され、電源は600Wとなった。また、フローティング型のデザインを生かした、新シャーシを採用し、フロントパネルの下部から吸気して、本体背面に排気する。
AMDベースの「h8-1060jp」は7万円前後から、Sandy Bridgeベースの「h8-1080jp」は8万円前後から、Core i7 Extreme Editionベースの「h8-1090jp」は10万円前後から。
1080jpにのみ「Beats Audio」テクノロジーが搭載される。また、BTOの選択肢として、SSDのRAIDシステムやGeForce GTX 460ビデオカードなどが用意される。
「s5」※ディスプレイは別売 |
スリムタイプの「s5」も、ブルーのLEDイルミネーションバーや、ツヤのあるハイグロッシーパネルを採用した新デザインになっている。
h8同様にAMDベースの「s5-1030jp」とIntelベースの「s5-1050jp」が用意される。s5-1030jpは4万5千円前後から、s5-1050jpは5万5千円前後から。
1050jpにのみ「Beats Audio」テクノロジーが搭載される。BTOの選択肢には、160GB SSDや、GeForce GT 530ビデオカードなどの選択肢が用意される。
「p7」※ディスプレイは別売 |
普及機種の「p7」は、イルミネーションバーはないが、ハイグロッシーパネルやフローティング・ラウンドデザインなど用いられ、シンプルで高級感のある外観となっている。
低価格モデルながら、全シリーズがSandy Bridgeベースとなっている。Intel H61ベースの下位機種「p7-1020jp」は4万円前後から。Intel H67ベースの「p7-1040jp」は5万円前後から。
BTOの選択肢には、160GB SSDを始め、GeForce GT 530やRadeon HD 6450などが用意される。
(2011年 6月 1日)
[Reported by 伊達 浩二]