Seagate、SamsungのHDD部門を統合

4月19日(現地時間) 発表



 米Seagate Technologyは19日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsと戦略提携を拡大すると発表。これによりSamsungのHDD部門をSeagateに統合し、SeagateからSamsungへ総額13億7,500万ドルが支払われる(株式50%、現金50%)。

 今回の提携はHDD部門の統合のほか、特許クロスライセンスの拡大、SamsungのPCへのHDD供給、SeagateへのNANDフラッシュメモリの供給、エンタープライズ市場ストレージの共同開発なども含まれる。

 両社は2010年8月に、エンタープライズ向けSSDコントローラの共同開発やクロスライセンスで提携。それを拡大した今回の提携で、SamsungがHDD部門を売却する形になった。

 2010年の市場シェアは、Seagateが約30%、Samsungが約10%。シェア1位(約31%)のWestern Digitalは3月に、日立グローバルストレージテクノロジーズ(シェア約17%)の買収を発表している。残りのシェアは富士通のHDD事業を吸収した東芝で約11%。HDD市場は3社でほぼ100%を占めることになる。

(2011年 4月 20日)

[Reported by 山田 幸治]