レノボ・ジャパン株式会社は24日、神奈川県大和市の開発拠点「大和事業所」を神奈川県横浜市のみなとみらい21へ移転すると発表した。移転時期は2010年12月を予定している。移転後の名称は未定。

　大和事業所は、IBM時代からのPC研究開発拠点。2005年にレノボ・ジャパンが誕生してからも、日本IBM敷地内に設立されていたが、レノボ・ジャパン設立から5年が経過したことを受け、みなとみらい21地区へ移転し、さらなる発展を目指すとする。

　移転先はみなとみらいセンタービル。オフィスおよび実験室を20階、21階に、大型実験室を1階および2階の一部に置く。レノボの実験施設は天井の高さや床荷重、振動への耐久性などの要件が必要だが、みなとみらいセンタービルオーナーの協力により、天井の高い2階のスペース、ウィング形式のスペースを提供されたという。

　今回の移転は、横浜市の企業誘致トップセミナーで、林市長からトップセールスが行なわれ実現した。

　レノボは、みなとみらい21地区の選定理由として、国際的IT企業の研究開発拠点にふさわしい街、国内外の移動の利便性を挙げている。また、みなとみらいセンタービルの選定は、国際的IT企業にふさわしい近代的な施設と設備、実験と開発に必要な機器が同ビル内に設置可能な点を理由としている。