ルネサス、米AMDとUSB 3.0の普及に向けた協業を開始
~リファレンスデザインにコントローラ搭載

μPD720200

5月20日 発表



 ルネサス エレクトロニクス株式会社は20日、米AMDとUSB 3.0普及に向けた協業を開始したと発表した。

 今回の協業により、AMDのCPUとチップセットをマザーボードに組み込むためのリファレンスデザインに、ルネサスのUSB 3.0対応ホストコントローラLSIを搭載し、マザーボードの設計デザインの期間を短縮させる。また、ルネサスのUASP(USB Attached SCSI Protocol)ドライバとAMDのマザーボードに互換性をもたせ、UASPドライバの標準化に向けて協力していく。

 UASPはルネサスが2009年12月に新規開発して市場投入した、USB 3.0ホストコントローラ「μPD720200」向けの転送プロトコル。従来のBOT(Bulk Only Transfer)の限界性能を改善し、データ転送速度を20%改善するという。

 ルネサスは4月にμPD720200の増産を発表しており、月産200万個体制を整えている。また、AMDの800シリーズチップセット搭載マザーボードの中でも、上位モデルはUSB 3.0搭載モデルの割合が大きい。

(2010年 5月 20日)

[Reported by 劉 尭]