11月10日 発表
株式会社アイ・オー・データ機器は10日、平成22年6月期 第1四半期(7月~9月)の決算を発表した。これによると、売上高は前年同期比31.8%減の86億9,200万円ながら、営業利益は7,400万円、純利益は3,400万円と黒字に転換した。
同社は、売上高は減少したが、原価低減や経費削減の徹底による補完が進み、原材料市況が急変しなかったことなどから、利益が前年同期を上回ったとしている。売上総利益は14億9,600万円で、前年同期の13億8,700万円から増加したことに加え、販売費/一般管理費が14億2,200万円と、前年の17億3,000万円から3億円以上減少している。
このほか特別利益として、リサイクル費用引当金の戻し入れ8,500万円が計上されている。
部門別の状況は、メモリが増設需要の減少と販売価格の低下により、売上高は前年同期比30.5%減の13億6,900万円。ストレージは外付けHDDを中心に、台数は堅調に推移したが、販売価格の低下で同25.7%減の32億6,400万円。液晶は法人、個人ともに需要が低調で、販売台数および価格の低下により、売上高は同38.1%減の20億1,200万円。
周辺機器部門は、マルチメディア関連が前年同期を上回り、総務省の地デジ購入支援でチューナの納入業者に選定された。ネットワーク機器は、NAS製品の法人需要が冷え込み、販売台数および価格が低下。結果、周辺機器の売上高は同13.6%減の17億5,900万円となった。
(2009年 11月 11日)
[Reported by 山田 幸治]