ソニーは、最厚部で13.9mmと超薄型のモバイルノートPC「VAIO X」シリーズを10月22日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は、「VPCX118KJ/B」が11万円前後、Office Personal 2007プリインストールの「VPCX119KJ/B」が13万円前後の見込み。
9月にドイツで行なわれたIFA 2009に参考展示されたモバイルノート。突起部を除く最厚部で13.9mmのフラットな筐体にモバイルノートPCに必要な機能を搭載した。紙のノートのように薄く、長時間のバッテリ駆動を目指して開発されたという。本体サイズは278×185×13.9mm(幅×奥行き×高さ)。
薄型化は、Menlowプラットフォームの採用、VAIOノートとして初という片面実装の基板、薄型のLEDバックライト液晶モジュールと新構造のハイブリッドカーボンを使った天板の開発、リチウムポリマーバッテリの採用などで実現。この薄さのために、アナログRGB出力(ミニD-Sub15ピン)やLAN端子、冷却ファンなども超薄型パーツを新規に起こした。一方で、150kgf平面加圧振動テストに耐えるなど、堅牢性も備えている。
本体内部 | 150kgf加圧振動試験の様子 | 角の部分の衝撃試験の様子 |
重量は店頭モデルで約765g。標準でFOMAハイスピード対応ワイヤレスWAN、Bluetoothを内蔵し、4セルのLバッテリ(駆動時間約10時間)を搭載。オプションで、約20.5時間駆動、8セルのXバッテリを11月14日に発売する。店頭モデルに搭載した場合の重量は約1,065g。また、キーボード面に傾斜がかかり、厚さは13.9mm~31.7mmとなる。
特殊な形状のXバッテリ | Xバッテリを搭載すると、キーボード面に傾斜がかかる |
主な仕様は、Atom Z540(1.86GHz)、メモリ2GB(オンボード、増設不可)、SSD 64GB、Intel US15Wチップセット(ビデオ機能内蔵)、1,366×768ドット表示対応11.1型ワイド液晶、OSにWindows 7 Home Premiumを搭載する。
カスタマイズ可能なVAIOオーナーメードでは、Sバッテリ+Xバッテリ、Lバッテリ+Xバッテリなどの組み合わせも可能。Xバッテリ単体は選択できない。2セルのSバッテリ(約4~5時間駆動)などを選択した最小構成では、10型以上のノートPCとして世界最軽量という約655gとなる。
そのほかのカスタマイズは、Atom Z550(2GHz)/Z540/Z530(1.60GHz)、OS、SSD容量64GB/128GB/256GB、Bluetoothの有無、WiMAXの追加、キーボード配列(英語/日本語)などを選択できる。Webカメラは標準搭載となるほか、WiMAXとワイヤレスWANは排他で、かつ必ずどちらかを選択する必要がある。無線LANはIEEE 802.11b/g/n、またはWiMAX+IEEE 802.11a/b/g/nの選択になる。
本体色は店頭モデルがブラック、カスタマイズではブラックに加えて、プレミアムカーボン、ゴールドの3色から選べる。
プレミアムカーボン | |
ゴールド |
(2009年 10月 8日)
[Reported by 山田 幸治]