Microsoft ダレン・ヒューストン氏 |
マイクロソフトは5日に都内で記者会見を開催し、米国Microsoft本社から来日したダレン・ヒューストン氏が「Windows 7」へユーザーの期待が高まっていることを説明した。
Microsoft コーポレートバイスプレジデント コンシューマー&オンライン担当のダレン・ヒューストン氏は、「Windows 7の事前販売により、日本国内でVistaが導入から1カ月に販売した分より多くをすでに販売した。これはユーザーの期待の高まりとWindows 7の完成度を示すもの」と語った。
ここで言う事前販売は、7月の優待キャンペーンと9月25日に開始された予約について、主要な販売店とオンラインショップにて集計したもの。また、同社は対応デバイスとソフトを登録したサイトを用意しているが、Vista発売当時と比較して、Windows 7は2倍の登録があり、さらに強固なエコシステムを築いていることを強調した。
また、Windows Vistaについては、「いろいろと認識の違いがある。世界中で何億台もVistaで動作し、家庭でも大変良い体験を得ている」と語る。
その上で、「企業として、Vistaによりたくさんの教訓を得た。いかに人々のパーセプション(認識)をマネージ(管理)するのが難しいか、いかにスケジュールのデッドライン(締め切り)を管理するのが難しいかを知った。エコシステムの問題もあった。Vistaを製品として着陸させることが思うようにできなかった」とする。
続けて、「Windows Vistaはとにかく堅牢性を重視して開発したが、Windows 7は微調整を多数加えた。当時Vistaはインストールベースの5%にしか対応していなかったが、Windows 7はフットプリントを小さくすることで90%以上のPCで使えるようになり、世界中のユーザーに喜んで頂けるものに仕上がった。そうした長いジャーニーを続けてきたが、その途上で、競合は我々に石を投げてきた。認識の問題を声高に批判されたりした。大変厳しいものだったが、それをくぐり抜けて良い仕事ができた。そうして完成したのがWindows 7だ」と語った。
同氏は最後に、「Windows 7の導入にあたり私はとてもエキサイティングしている。PCユーザー、小売り、業界も同じ興奮を感じているのではないか。今回は派手なローンチパーティーや花火を用意してはいないが、小売店も消費者も大きな変化を感じるだろう。それはポストWindows 7の世界で、いかに日本の家庭を変えていくことができるのか、これは私たちのジャーニーの次のステップである」と期待を述べた。
●Windows 7 Digital Maisonをプレビュー記者会見に付随して、報道関係者を対象にWindows 7による最新のデジタルライフを体験できるスペース「Windows 7 Digital Maison」がプレビューされた。同スペースは報道関係者向けの取材スペースで、一般向けには公開されない。
同スペースには、Windows 7に対応したPC、デバイス、ソフトウェアなどが用意され、実際の利用形態に近い形でその機能を体験できるようになっている。Home Network、Device StageとDigital TV、タッチ、PC/デバイス/ソフト展示の4コーナーからなる。
(2009年 10月 6日)
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