コーレル、Windows 7/タッチ対応の「Digital Studio 2010」
~アップスケールが強化されたWinDVDなど

Digital Studio 2010

9月30日より順次発売
価格:13,440円



 コーレル株式会社は9月30日、Windows 7とタッチ操作に対応した統合マルチメディアソフト「Digital Studio 2010」など3製品を発表した。対応OSはWindows XP/Vista/7。

●Digital Studio 2010

 Digital Studio 2010は、写真と動画の管理/編集ができる統合マルチメディアソフト。パッケージ版は10月9日発売で、通常版が13,410円、特別優待版が9,240円、アカデミック版が6,720円。また、9月30日より、通常版のダウンロード販売を9,660円で開始した。

 写真と動画の取り込みから管理、編集、補正、アルバムやカレンダーとしての出力まで行なえるソフト。「VideoStudio」や「MovieWriter」、「Paintshop Photo」などの主要な機能を統一されたUIで実装し、初心者でも簡単に操作できるようにしたという。出力形態はプリントアウトやPDF、Silverlight形式のアルバム、オンラインでからのアルバム出力などが選択できる。

 加えて、Windows 7のタッチ操作に対応。2本指のつまみ動作による拡大縮小や、回転動作による写真の回転、フリックによるメディアトレイの移動など、直感的な操作が可能としている。

Digital Studio 2010の主な機能写真や動画の管理機能アルバムのページめくりはSilverlightを利用。シルバーライトベースのアルバムの閲覧にはプラグインが必要で、別途ソフトウェアは不要になっている
ソフトウェアキーボードへのタッチでテキストを入力できる手書きによる文字入力「フォントチューブ」。クロップや赤目補正など主な編集機能はウィンドウの上に、その他のツールは右に配置されている動画編集も写真編集と同じUIを採用する

●WinDVD

WinDVD Pro 2010

 「WinDVD Pro 2010」はBlu-ray Disc(BD)や地上デジタル放送などに対応したメディア再生ソフトウェア。10月16日発売で、上位パッケージ「WinDVD Pro 2010」の通常版が13,440円、特別優待/アップグレード版が10,290円。また、9月30日に上位パッケージのダウンロード通常版が9,870円で、ダウンロードアップグレード版が7,700円で発売された。

 Pro 2010では、アップスケーリング技術として「Corel PureHD」を搭載。DVD画質の動画を、GPUによるアクセラレーションを利用してフルHDにアップスケールできる。GPUはNVIDIAやATI、Intel、S3など主要なブランドをサポートする。これまでのWinDVDはGPUによるアップスケーリングをサポートしていなかった。

 さらに、Windows 7対応と各種タッチ操作、BD-LiveやAVCREC/AVCHD/AVCHD Lite形式のサポート、BD-Jメニューのマウスサポートなどが追加された。

 このほか、下位パッケージとして「WinDVD 2010」をラインナップ。BD再生機能やGPUによるアップスケーリング、一部のサウンド機能が省かれている。10月16日発売で、通常版が6,825円。ダウンロード通常版が5,040円で9月30日に発売された。

WinDVD 2010の新機能Corel PureHDはGPUによるアクセラレーションをサポートWinDVD Pro 2010とWinDVD 2010の機能比較
WinDVD 2010の再生画面回転のタッチで音量を調整する様子

●MovieWriter

WinDVD Pro 2010

 「MovieWriter Ultimate 2010」はBDに対応したオーサリングソフト。11月13日発売で、通常版が15,540円、特別優待版が10,290円、アップグレード版が8,379円、アカデミック版が8,190円。また、後日よりダウンロード通常版が11,340円で、ダウンロードアップグレード版が7,329円で追加される予定。

 新たに、BD-Jや3Dビジュアルによるメニュー、Corel PureHD、Windows 7対応などが盛り込まれた。ほか、Intel CPUやCUDAへの最適化によりパフォーマンスが向上した。

 このほか、Corel PureHDやBD-Jによる新メニューなどが省かれた「MovieWriter Pro 2010」が10,290円でラインナップされる。

MovieWriterの主な機能BD-Jによるカレンダーメニュー3Dビジュアルのメニュー
メディアの管理画面ディスクのオーサリングはメニューを選択して簡単にできる

●Digital Studio 2010で一般のメディアユーザーを狙う

 コーレルは30日に、都内で新製品発表会を開催した。

 Corelの製品担当暫定上級副社長 ジョー・ロバーツ氏は、「現行のポートフォリオは中上級者を中心に46%マーケットをカバーしている。それを一般のメディアユーザーまで拡大するのが狙い。そうした狙いの元に開発され、簡単で完結したソフトウェアがDigital Studio 2010である」と位置づけた。

 新製品のデモでは、株式会社アイ・オー・データ機器のタッチ対応液晶ディスプレイ「LCD-AD221FB-T」が用いられた。Digital Studioにより、動画を含んだアルバムの作成が、タッチ操作で直感的に行なえることがアピールされた。

Corel ジョー・ロバーツ氏Digital Studioの狙いは一般メディアユーザーデモで利用された「LCD-AD221FB-T」。フルHD表示対応の21.5型。10月末発売で、店頭予想価格は49,800円前後の見込み
側面スタイラスは右下に納めるスタイラス
タッチとタッチの間を広げることでズームアウトに、狭めることでズームインするタッチとタッチを回転させると音量を調整できる。写真の場合は回転させる単純なタッチで再生と一時停止。フリック(ひっかくような動作)ではチャプターを進める/戻ることができる

(2009年 9月 30日)

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