NVIDIA、モバイル向け「GeForce 200M」シリーズ
~DirectX 10.1対応の新アーキテクチャ

GeForce GTS 260M

6月15日(現地時間)発表



 米NVIDIAは15日(現地時間)、モバイル向けGPU「GeForce 200M」シリーズ5モデルを発表した。

 これまで同社のモバイルGPUのラインナップは、最上位がGeForce GTX 280M/260Mで、それ以外はGTS 160M、GT 130M、G110Mシリーズとなっていた。今回の新製品発表により、GTX 280M/260Mはそのまま継続されるが、それ以下に、GTS 260M、GTS 250M、GT 240M、GT 230M、G210Mの5製品が追加される。これで全ラインナップがGeForce 200Mシリーズとなるが、GTX 280M/260Mが既存のG92アーキテクチャを採用しているのとは異なり、新製品は新しいアーキテクチャを採用している。

 このアーキテクチャは40nmプロセスを採用し、同社製品で初めてDirectX 10.1に対応するが、同社は「ハイレベルでは従来のハイエンドデスクトップアーキテクチャをベースとし、バッテリ駆動時間や性能を向上させるため、前世代のマイクロアーキテクチャに調整を施した」と説明するのみで、詳細については情報がない。

 共通の特徴として、同レベルの前世代品と比べ、性能を2倍に引き上げつつ、アイドル時の消費電力を半分に削減。Windows 7やCUDA、HybridPowerのほか、G210M以外はPhysXに、GTS 260MとGTS 250MはSLIにも対応する。各モデルのSP数やクロックは下表の通り。

【表】各GPUのスペック

G210MGT 230MGT 240MGTS 250MGTS 260M
Gigaflops72158174360396
SP数1648489696
コアクロック625MHz500MHz550MHz500MHz550MHz
SPクロック1,500MHz1,100MHz1,210MHz1,250MHz1,375MHz
メモリクロック800MHz800MHz800MHz1,600MHz1,800MHz
メモリ512MB GDDR31GB GDDR31GB GDDR31GB GDDR51GB GDDR5
メモリインターフェイス64bit128bit128bit128bit128bit
TDP14W23W23W28W38W

(2009年 6月 15日)

[Reported by 若杉 紀彦]