米NVIDIAは15日(現地時間)、モバイル向けGPU「GeForce 200M」シリーズ5モデルを発表した。
これまで同社のモバイルGPUのラインナップは、最上位がGeForce GTX 280M/260Mで、それ以外はGTS 160M、GT 130M、G110Mシリーズとなっていた。今回の新製品発表により、GTX 280M/260Mはそのまま継続されるが、それ以下に、GTS 260M、GTS 250M、GT 240M、GT 230M、G210Mの5製品が追加される。これで全ラインナップがGeForce 200Mシリーズとなるが、GTX 280M/260Mが既存のG92アーキテクチャを採用しているのとは異なり、新製品は新しいアーキテクチャを採用している。
このアーキテクチャは40nmプロセスを採用し、同社製品で初めてDirectX 10.1に対応するが、同社は「ハイレベルでは従来のハイエンドデスクトップアーキテクチャをベースとし、バッテリ駆動時間や性能を向上させるため、前世代のマイクロアーキテクチャに調整を施した」と説明するのみで、詳細については情報がない。
共通の特徴として、同レベルの前世代品と比べ、性能を2倍に引き上げつつ、アイドル時の消費電力を半分に削減。Windows 7やCUDA、HybridPowerのほか、G210M以外はPhysXに、GTS 260MとGTS 250MはSLIにも対応する。各モデルのSP数やクロックは下表の通り。
G210M | GT 230M | GT 240M | GTS 250M | GTS 260M | |
Gigaflops | 72 | 158 | 174 | 360 | 396 |
SP数 | 16 | 48 | 48 | 96 | 96 |
コアクロック | 625MHz | 500MHz | 550MHz | 500MHz | 550MHz |
SPクロック | 1,500MHz | 1,100MHz | 1,210MHz | 1,250MHz | 1,375MHz |
メモリクロック | 800MHz | 800MHz | 800MHz | 1,600MHz | 1,800MHz |
メモリ | 512MB GDDR3 | 1GB GDDR3 | 1GB GDDR3 | 1GB GDDR5 | 1GB GDDR5 |
メモリインターフェイス | 64bit | 128bit | 128bit | 128bit | 128bit |
TDP | 14W | 23W | 23W | 28W | 38W |
(2009年 6月 15日)
[Reported by 若杉 紀彦]