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GeForce RTX 2080はGTX 1080比で1.5~2倍のゲーム性能。NVIDIAが情報を公開

~GeForce Experienceには、レイトレ対応したキャプチャ機能などを追加

NVIDIAが公開したGeForce RTX 2080とGeForce GTX 1080の比較ベンチマークデータ

 NVIDIAは22日(独時間)、GeForce RTX 2080とGeForce GTX 1080を比較したベンチマークデータを公開した。

 GeForce RTX 20シリーズには、GeForce RTX 2080 Ti、GeForce RTX 2080、GeForce RTX 2070の3つのSKUがあり、それぞれ無印とFounder Editionと呼ばれるオーバークロック版が用意される(スペックの詳細に謎も残るGeForce RTX 20シリーズ参照)。今回NVIDIAが公開したのは、GeForce RTX 2080のデータで、GeForce GTX 1080と比較されている。

 それによれば、EPIC Infiltrator、Final Fantasy XV HDR、PUBG、ARK:Survival Evolved、jx3、Shadow of the Tomb Raider、Hitman2 HDR、Wolfenstein II、Shadow of War HDR、Mass Effect Andromeda HDRというゲームを使ったベンチマークで、通常のAA(アンチエリアシング)のモードで、おおむね1.5倍程度というスコアが出ている。

 加えて、今回のGeForce RTX 20シリーズから導入されたTensorコア使ったAIノイズ削減などを行なう「DLSS」(Deep Learning Super-Sampling)を利用する場合、その性能は2倍を超えるとNVIDIAでは説明している。

GeForce RTX 2080 Ti

 各ゲームにおいて、4K HDR 60Hzで計測したフレームレートも公開された。これによると、Final Fantasy XVが60fps、HITMANが73fps、Call of Duty WW2が93fps、Mass Effect Andromeda HDRが67fps、StarWars Battlefront IIが65fps、RESIDENT EVIL 7が66fps、F1 2017が72fps、Destiny2が66fps、BATTLEFIELD1が84fps、FARCARY5が71fpsとなっている。

各ゲームで4K HDR 60Hzで計測したフレームレート

ANSELもレイトレーシング対応に

 NVIDIAがGeForceユーザー向けに提供している「GeForce Experience」にはANSELという機能が搭載されている。ANSELは、ゲーム内で視点などを自由に変更して静止画キャプチャする機能。GeForce RTX 20シリーズにあわせ、ANSELもANSEL RTXへと進化した。

 新機能の1つとして、レイトレーシングに対応(ANSEL RT)。そして、「Battlefield V」がANSELに対応することも明らかにされた。

RTXに対応したANSELの新機能が発表された
22の新しいタイトルがANSELに対応
Battlefield VもANSELに対応
ANSEL RTが追加される
レイトレーシングに対応したゲームでもANSELを利用してキャプチャーできるようになる

 また、GeForce RTX 20シリーズに搭載されているTensorコアを利用し、キャプチャ時にAIでアップスケールすることでより高品質化できる「AI UP-RES」や、背景を変更したり、画像のアスペクト比を変更する新しいANSELフィルターも導入された。

他にもAI UP-RES、新しいフィルターなどが追加される
AI UP-RESの説明
実際の適用画面
新しいANSELのフィルターの説明、背景を変えたり、アスペクト比を変えたりできる
ANSELフィルターの利用例、背景をグリーンスクリーンに変更して、クロマキー合成などもできる

 今後、ソフトウェア自体でANSEL SDKに対応するものは50以上になり、SDKには対応していないがANSELを利用できるタイトルは150以上になる予定。なお、ANSEL RTを利用するにはソフトウェア自体がANSEL SDKを利用してANSELに対応している必要がある。

ANSEL RTを利用するにはソフトウェアがANSEL SDKを利用してANSELに対応するように設計されている必要がある