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GeForce RTX 2080はGTX 1080比で1.5~2倍のゲーム性能。NVIDIAが情報を公開
~GeForce Experienceには、レイトレ対応したキャプチャ機能などを追加
2018年8月23日 03:00
NVIDIAは22日(独時間)、GeForce RTX 2080とGeForce GTX 1080を比較したベンチマークデータを公開した。
GeForce RTX 20シリーズには、GeForce RTX 2080 Ti、GeForce RTX 2080、GeForce RTX 2070の3つのSKUがあり、それぞれ無印とFounder Editionと呼ばれるオーバークロック版が用意される(スペックの詳細に謎も残るGeForce RTX 20シリーズ参照)。今回NVIDIAが公開したのは、GeForce RTX 2080のデータで、GeForce GTX 1080と比較されている。
それによれば、EPIC Infiltrator、Final Fantasy XV HDR、PUBG、ARK:Survival Evolved、jx3、Shadow of the Tomb Raider、Hitman2 HDR、Wolfenstein II、Shadow of War HDR、Mass Effect Andromeda HDRというゲームを使ったベンチマークで、通常のAA(アンチエリアシング)のモードで、おおむね1.5倍程度というスコアが出ている。
加えて、今回のGeForce RTX 20シリーズから導入されたTensorコア使ったAIノイズ削減などを行なう「DLSS」(Deep Learning Super-Sampling)を利用する場合、その性能は2倍を超えるとNVIDIAでは説明している。
各ゲームにおいて、4K HDR 60Hzで計測したフレームレートも公開された。これによると、Final Fantasy XVが60fps、HITMANが73fps、Call of Duty WW2が93fps、Mass Effect Andromeda HDRが67fps、StarWars Battlefront IIが65fps、RESIDENT EVIL 7が66fps、F1 2017が72fps、Destiny2が66fps、BATTLEFIELD1が84fps、FARCARY5が71fpsとなっている。
ANSELもレイトレーシング対応に
NVIDIAがGeForceユーザー向けに提供している「GeForce Experience」にはANSELという機能が搭載されている。ANSELは、ゲーム内で視点などを自由に変更して静止画キャプチャする機能。GeForce RTX 20シリーズにあわせ、ANSELもANSEL RTXへと進化した。
新機能の1つとして、レイトレーシングに対応(ANSEL RT)。そして、「Battlefield V」がANSELに対応することも明らかにされた。
また、GeForce RTX 20シリーズに搭載されているTensorコアを利用し、キャプチャ時にAIでアップスケールすることでより高品質化できる「AI UP-RES」や、背景を変更したり、画像のアスペクト比を変更する新しいANSELフィルターも導入された。
今後、ソフトウェア自体でANSEL SDKに対応するものは50以上になり、SDKには対応していないがANSELを利用できるタイトルは150以上になる予定。なお、ANSEL RTを利用するにはソフトウェア自体がANSEL SDKを利用してANSELに対応している必要がある。