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Intel、ディープラーニング用エンジンを積んだ自律型AI向けVPU
2017年8月29日 18:18
米Intelは28日(現地時間)、AIソリューションに適したMovidiusシリーズのエッジコンピューティング向けVPU「Myriad X」を発表した。
Myriad Xは、ドローン、ロボット、スマートカメラ、VRなどといった幅広い分野での自律機能を提供するために最適とするプロセッサで、ディープラーニング推論を加速させるニューラルコンピュートエンジンを搭載した世界で初めてのエッジ向けSoCとする。
8.7×8.5mm(幅×奥行き)の超小型のチップで、ディープニューラルネットワークの精度を損なうことなく、高速かつ低消費電力での処理が可能。Myriad Xアーキテクチャは、ディープラーニング推論において1TOPS(Trillion Operations Per Second)の性能を発揮し、総合性能では4TOPS以上の能力を備えている。イメージング、ビジュアルプロセッシング、ディープラーニング推論をリアルタイムに組み合わせた独自設計も特徴。
ハードウェアとしては、プログラマブルな128bit VLIWベクタプロセッサを8基、最大8つのHD解像度RGBカメラをつないで毎秒7億画素の画像を処理可能な16 MIPIレーン、コンピュータのオーバーヘッドなしにオプティカルフローやステレオ深度といった処理が行なえる20を超えるハードウェアアクセラレータ、集中型オンチップメモリアーキテクチャによって450GB/sのバンド幅を備えた低レイテンシかつ省電力な2.5MBのホモジニアスメモリを搭載している。
IntelはMovidiusシリーズのAI向け製品として、7月20日にスティック型のアクセラレータも発表している(Intel、世界初のスティックPC型AIアクセラレータ)。