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Intel、世界初のスティックPC型AIアクセラレータ

~PCにつないで推論処理を高速実行、79ドル

Movidius Neural Compute Stick

 米Intelは20日(米国時間)、スティック型人工知能アクセラレータ「Movidius Neural Compute Stick」を発売した。価格は79ドルで、一部のディストリビュータおよび、7月22日~25日の期間でハワイ ホノルルにて開催されている「Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR)」カンファレンスで購入できる。

 Movidius Neural Compute Stickは、深層学習推論キットと自己完結型人工知能(AI)アクセラレータで、同社では、USBベースの製品として世界初を謳っており、幅広いホストデバイスにディープニューラルネットワーク(DNN)処理機能を提供するという。

 内蔵されているMovidius「Myriad 2 VPU (Vision Processing Unit)」は、1Wで100GFLOPS以上の演算性能を発揮する効率性を提供し、リアルタイムのDNNをデバイスから直接実行できるという。これにより、幅広いAIアプリケーションをクラウドではなくオフラインで展開できるとする。また、本製品を1台のPCに対し複数台接続することもできる。

 研究者や製品開発者、メーカー向けに、小さなフォームファクタで高性能なDNN処理を提供することで、AIアプリケーションの開発、チューニングなどを容易に実現することを目指し設計。主に推論処理のアクセラレータとして動作し、レイテンシや消費電力、プライバシーの面で多くのメリットをもたらす“エッジAI”を実現するとしている。

 Intelは2016年9月に、コンピュータビジョンや深層学習向けの低消費電力プロセッサを開発していたMovidiusを買収しており、本スティックでは同社の技術が使われている。

 対応するフレームワークについては、学習済みのCaffeベースの畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を、Myriad 2 VPUに最適化されたCNNへ自動的に変換するとしている。

Introducing Movidius Neural Compute Stick
複数本接続して処理性能を向上させることもできる
Myriad 2 VPU
Myriad 2は、DJIの小型ドローン「Spark」にも採用されている