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WD、東芝からの情報アクセス遮断に対する暫定的禁止命令を取得

 Western Digital(WD)は11日(現地時間)、先日東芝が実施した同社の開発情報へのWD社員によるアクセスを遮断した件について、米カリフォルニア州上級裁判所から暫定的禁止命令を取得したとの声明を発表した。

 声明内容は次の通り。「Western DigitalのSanDisk系子会社は、東芝が特定の従業員に対しSanDiskと共同で運営する3つのフラッシュメモリ合弁事業(JV)に関する共有データベースへのアクセスを遮断する措置を講じてはならない、また、カリフォルニア州ミルピタスにある当社への特定のエンジニアリングウェーハーおよびサンプルの送付を拒否してはならないなどの暫定的禁止命令を取得しました。当社は、裁判所の決定がわれわれの主張の正当性を示すものと考えており、このような裁判所の決定を歓迎します」。

 この暫定的禁止命令は、裁判所での予備的差し止めの審理が行なわれる7月28日まで有効となる。なお、7月14日に審理予定の東芝に対してJV持分の譲渡禁止を求める予備的差し止めとは関係しない。