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Qualcomm、ミドルレンジスマホの機能と性能を引き上げる「Snapdragon 660」

~800番台の機能が実装

 米Qualcommは9日(現地時間)、ミドルレンジスマートフォン向けの新しいモバイルプラットフォーム「Snapdragon 660」、「Snapdragon 630」を発表した。

 いずれも同社がミドルレンジ向けに提供しているSnapdragon 600番台のプロセッサ。660は653、630は626の後継として位置付けられるが、これまで800番台にしか搭載されてこなかったさまざまなプレミアム機能が付加され、ミドルレンジスマートフォンの機能や性能をこれまでにないレベルにまで引き上げる役割を担う。

 1つ目は14bit入力のSpactra 160 ISP(イメージシグナルプロセッサ)で、最大2,400万画素のイメージをサポート。シャッターラグをゼロに抑えるほか、高速なオートフォーカスやスムーズなズーム、忠実な色再現を実現する。加えて、4K@30fpsビデオキャプチャ/再生もサポートする。

 660は1,600万画素×2、630は1,300万画素×2のデュアルカメラに対応。660ではさらにHexagon 680 DSPを内蔵し、HVXに対応。HVXではこれまでISPの画像処理を手助けし、より高いカメラ性能を実現するという。

 また、太陽光下でのディスプレイの視認性を高める「EcoPix」ディスプレイ技術や、ディスプレイの色再現性を高める「TruPalette」技術、192kHz/24bit再生を実現する「Aqsticオーディオコーデック」などを搭載する。

 600番台としては初めてSnapdragon X12 LTEモデムを搭載し、最大600Mbpsの下り通信速度を実現。また、Bluetooth 5.0へのサポートも謳われている。さらに、センサーハブによって低消費電力で各種センサーのデータを集める「All-Ways Aware」技術、15分でバッテリを50%まで充電できる「Quick Charge 4」もサポートする。

 各プロセッサの主な仕様は下表のとおり。

製品名Snapdragon 660Snapdragon 630
製造プロセス14nm FinFET
CPUコアKryo 260×8Cortex-A53×8
最大動作周波数2.2GHz
GPUAdreno 512Adreno 508
最大メモリ容量8GB
最大解像度2,560×1,600ドット1,920×1,200ドット
USB3.1
Wi-FiIEEE 802.11ac(867Mbps)IEEE 802.11ac(433Mbps)
モデムSnapdragon X12 LTE
下り最大速度600Mbps
上り最大速度150Mbps