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MSI、家庭用ゲーム機サイズの小型ゲーミングPC「Trident 3」

~ゲーミングデスクトップPCを国内初展開

Trident 3

 MSIは29日、家庭用ゲーム機サイズのスリムなゲーミングデスクトップPC「Trident 3」の国内発売を発表した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はGeForce GTX 1060搭載モデルが198,000円前後の見込み。4月10日より予約販売を開始し、4月下旬から5月上旬にかけて出荷される。

 小型筐体ながらデスクトップ版のGeForce GTX 1060を実装。CPUはCore i7-7700で、メモリ16GB、NVMe M.2 SSD 128GB、HDD 1TBを搭載する。また、GeForce GTX 1070を搭載したホワイト筐体の特別モデルや下位モデルも発売予定。現時点では発売時期は未定となっている。

【表】Trident 3の主な仕様
Trident 3
CPUCore i7-7700(3.6GHz)
GPUGeForce GTX 1060(6GB)
チップセットIntel H110
メモリDDR4-2400 16GB
ストレージNVMe M.2 SSD 128GB、HDD 1TB
光学ドライブ-
OSWindows 10 Home
USBUSB 3.0×4(1基はType-C)、2.0×4
カードリーダ-
GPU側映像出力HDMI出力×2(1基はVR HMD用として前面のHDMIポートと排他)
無線機能IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.2
有線LANGigabit Ethernet
その他音声入出力
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約71.83×232.47×346.25mm(スタンドなし)
店頭予想価格198,000円

MSIでは国内初のデスクトップゲーミングPCの投入

 Trident 3の国内発表に伴い、MSIは都内にて製品説明会を開催。Trident 3に加え、ハイエンドモデル「Aegis」シリーズの投入も明かした。

 MSIはすでに各種ゲーミングノートPCを国内で展開しているが、デスクトップPCの発売は今回が初とする。MSIはゲーミングデスクトップPCとして、TridentとAegisのほかにミドルタワーのNightbladeシリーズをラインナップしているが、日本ではこちらは投入されない模様。持ち運びが容易でスリムなTrident 3と、ハイパフォーマンスゲーミングのAegis Ti3、Aegis X3、Aegis 3の4機種が日本に登場することになる。

 全体的に巷のハイエンドゲーミングPCなどと比べるとMSIのゲーミングデスクトップPCは若干小振りな印象で、これには同社がこれまで培ってきた冷却技術などが活かされており、小型でも冷却かつ静音志向な設計が取り入れられている。

 その特徴の1つが独自の冷却コンセプト「Silent Storm Cooling 2」で、CPUとGPUをケース内で区画に分けて配置することによって、エアフローをそれぞれ独立させ効率的な冷却を可能にするという。さらに最上位モデルのAegis Ti3では電源部も分けた3区画設計により「Silent Storm Cooling 3」となっており、CPUの冷却には簡易水冷クーラーまで用いられている。

 VR HMDの利用を想定した作りにもなっており、筐体の前面にHDMI出力端子を用意。前面のUSBポートなどと合わせてVR HMDの接続が楽になっている。VRゲーム用の最適化ソフト「One-Click-to-VR」に対応しており、VRゲーム以外のアプリを終了させてリソースを集中させるといった使い方ができる。

 このほかにも、LEDのイルミネーション機能「Mystic Light」のサポート、ゲーマー向けWi-Fi/LANコントローラのKillerシリーズの採用も特徴となっている。

ゲーミングデスクトップのラインナップ
Silent Storm Cooling
サイズ比較
Mystic Light対応
VR HMD向けにHDMI出力端子を筐体前面に用意

 以下、Trident 3、Aegis Ti3、Aegis X3の実機写真を掲載している。

Trident 3
スタンドが付いており、安定して立てることができる
天面
正面
左側面
右側面
右側面の吸気口にビデオカードのファンが見える
天面の排気孔
背面
スタンド
Aegis Ti3
ゲーミングデスクトップの最上位モデルでGeForce GTX 1080をSLI構成で搭載
左側面
天面
筐体の両側面にヘッドフォンを引っかけるための折りたたみ式フックがある
正面
分離された電源部
背面
Aegis X3
GeForce GTX 1080を単体で搭載する
天面
左側面内部。側面パネルを開ければすぐにメモリやM.2 SSDにアクセスできる
背面
電源部