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富士通、ISPを含むニフティのコンシューマ事業をノジマに譲渡

 富士通株式会社は1月31日、ニフティ株式会社のISPを中心とするコンシューマ向け事業を、2017年4月1日を効力発生日として吸収分割の手法により、富士通が新設する100%子会社に継承させ、富士通が持つ全株式を株式会社ノジマに譲渡すると発表した。

 これによりニフティは、クラウドを中心とするエンタープライズ向け事業会社と、ISPを中心とするコンシューマ向け事業会社に再編する。

 コンシューマ事業会社については、ニフティのノウハウや資産を有効活用しつつ、企業価値を高めるためにノジマへ譲渡される。称号はニフティ株式会社で、代表者は三竹兼司氏。

 一方、エンタープライズ向け事業会社は、再編を機に富士通およびクラウド事業会社の連携強化し、両社が持つ顧客基盤やノウハウを共有、グループ一丸となって、同社の新しい経営方針「つながるサービス」へのシフトの中核となるクラウド事業を強化する。称号は富士通クラウドテクノロジーズ株式会社で、代表者は愛川義政氏。

 ニフティは1986年に創立し、当初は「エヌ・アイ・エフ」という会社名で、米国のパソコン通信サービス「CompuServe」の国内販売を担っていた。1987年4月に、国内のパソコン通信サービス「NIFTY-Serve」を開始。1999年11月に、富士通が運営するISPサービス「InfoWeb」と統合し、現在に至るまで30年以上の歴史を持つ。