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東芝が半導体事業を分社化との噂。新会社はWDが出資か

東芝の四日市工場

 日経新聞は本日付けの記事で、東芝がフラッシュメモリを含めた半導体事業を分社化し、米Western Digital(WD)からその新会社の出資を受ける形で交渉を進めていると報道した。

 東芝は米原子力事業において巨額の減損が出る可能性があると発表しており、資金調達が急務と言われている。フラッシュメモリなどを製造する東芝の四日市工場は、以前に米SanDiskと共同運用していたものの、2015年にWDがSanDiskを買収しており、WDが引き継いでいたため、今回の報道によるWDの出資は十分あり得そうだ。新会社は2017年前半に設立予定と報じられている。

 東芝はこの件に関して公式声明で、「半導体事業を分社してWDから出資を受ける交渉に入ったということと、将来の新規株式公開(IPO)も検討するという報道内容に関して当社から公表したものではない」としている。

 PC Watchが東芝に事実確認を行なったところ、分社化は以前より戦略の1つとして検討していたことであり、今回の報道によるものではないとのコメントを得た。