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Cerevo、Bluetooth搭載で内蔵LEDを制御できる“スマートヨーヨー”「7-Magic」
~ヨーヨー世界チャンピオンBLACK氏と共同開発
2016年10月26日 19:16
株式会社Cerevoは、Bluetooth搭載のスマートヨーヨー「7-Magic」を発売した。税別直販価格は27,777円。
発売は10月26日からで、出荷時期は11月上旬の見込み。
7-Magicは、計21個の高輝度LEDと、Cerevoが2015年7月より発売しているIoT開発モジュール「BlueNinja」を内蔵したヨーヨー。指定のタイミングでLEDを点灯させることで、音楽や映像に合わせてヨーヨーが光るパフォーマンスを行なえる。
「シルク・ドゥ・ソレイユ」出演経験を持つヨーヨー世界チャンピオンのBLACK氏が開発アドバイザーとして参加しており、赤/青/緑それぞれの高輝度LEDを搭載することで、回転時にはフルカラーLEDのように見えるギミックとなっている。映像や音楽に合わせてフルカラーLEDを点灯させる機能を備えた市販商品は、7-Magicがヨーヨー史上初としている。
発光モードは、専用アプリから発光する色や輝度などを設定し、PC操作者がワイヤレスに任意のタイミングで発光させることができる「ワイヤレスリアルタイム発光モード」、PC上で流れる映像または音声に合わせて自動的に発光させることができ、LEDの発光色や輝度、タイミングは映像や音声にあわせてあらかじめ設定しておくことが可能な「ワイヤレスプリセット発光モード」、ワイヤレスプリセット発光モードと同等で、映像・音声のスタートタイミングを有線(USBケーブル)で行なうプロパフォーマー向けの「USBプリセット発光モード」の3つのモードを備える。
ボディ形状はノーマルで、ルーピングトリック(2A)向け。ベアリングはボールベアリングで、サイズはK(マイティフリーサイズ)、レスポンスはスターバースト。
インターフェイスはMicro USB、Bluetooth 4.0。
バッテリ充電時間は1時間40分で、駆動時間は80分(単色/輝度50%、全色最大輝度点灯時は最大8分)。サイズは58.25×39.3mm(直径×幅)で、重量は74g。
都内で開催された製品発表会には、株式会社Cerevo代表取締役の岩佐琢磨氏、ヨーヨーパフォーマーのBLACK氏が登壇。
岩佐氏は、従来からLED搭載ヨーヨーは商品化されていたが、プロのパフォーマンスに使えるような輝度を確保した市販製品はなく、7-Magicでは最大輝度1,100ルクス(距離5cm)と、既存製品比200倍以上の明るさを実現しているとアピール。また、2万ポイント以上の設定可能な制御ポイントにより、映像や音楽に合わせ、自在にLEDを制御できるとした。
現時点では、LEDを制御する専用アプリ「7-Magic Bluetooth Cue」はWindowsのみ対応となっているが、より手軽に利用できるよう、スマートフォン向けアプリの提供も検討しているという。
また、製品の発売経緯には、同社のIoT開発モジュール「BlueNinja」を活用した製品を自分たちで発売したかったという意向があったことを明かし、プロセッサや通信部、センサー、充放電回路を一体としたBlueNinjaをベースに、発光回路とメカ部品を組み合わせ、制御ソフトを新規開発するのみとしたことで、企画から発表まで実働半年以内という短期間で発売に至ったことを明かした。
BLACK氏は、そもそもの企画はBLACK氏がCerevoに持ち込んだものだったと述べ、自身がプロパフォーマーとして、映像とプログラミングLEDという要素をパフォーマンスに組み込むことで、パフォーマンスを次のステップへ進めることができると考え、音楽や映像に合わせて制御可能なLEDを組み込んだヨーヨーの制作を思いついたのだという。
本体は香港のヨーヨーメーカー、C3ヨーヨーデザインの「INITIATOR」がベースとなっており、CerevoがLEDとBlue Ninjaを組み込まれた、カスタム品とも言える位置付けとなる。そのため、ヨーヨーとしてのスペックも、競技での使用に通用する品質であるという。
なお、BLACK氏のため、ストリングトリック(1A)モデルの7-Magicも制作されているが、こちらについては、現在のところ販売するかは未定とのことだった。