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NEC DS、国内未発表のベゼルレスIPS液晶などを公開

 NECディスプレイソリューションズ株式会社は8日、同社ショールームにて、事業概要説明およびメディア向けのショールームツアーを開催した。

 NECディスプレイソリューションズ ショールームは、東京都港区三田一丁目4-28 三田国際ビル1Fにあるスペースで、同社の持つ液晶ディスプレイ、プロジェクタ製品および、それらを含めたソリューションが展示されている。見学予約を行なうことで、法人/団体/官公庁であれば無料で見学できる。

 メディアツアーでは、プロジェクタや液晶ディスプレイ、さらにそれらとソフトウェアや他社の製品とを組み合わせたソリューション展示の解説が行なわれた。ショールームには、半透明の台に裏側から映像を投影したディスプレイスタンドや、プロジェクションマッピングのデモ、PC搭載の液晶ディスプレイなどが展示。

 また、日本未発表となる、IPSパネルを採用した23型/24型のベゼルレスPC向けIPS液晶ディスプレイや、サイネージ向けの超高輝度液晶ディスプレイも特別に設置されていた。

車椅子でも近づいてタッチ操作が可能なタッチディスプレイの提案。フレームはイトーキが作成
2Kと4Kのディスプレイ比較
サイネージ用途では地図表示などで可読性に差が現われる
サイネージ向け液晶と案内ソフトウェアと組み合わせた展示
サイネージ向け液晶の輝度比較。日光下でも見える明るさ
左記と別に置かれた、国内未発表のサイネージ向け液晶製品は非常に明るい。蛍光灯環境下で直視していると目が眩む
デジタルサイネージ
2台のプロジェクタでワイド表示を行なっている。画面端の映像をブレンドすることで自然な一枚絵を実現
プロジェクションマッピングのデモ
半透明の台に底面から映像を投影することで効果的なディスプレイスタンドとしての利用も提案
台の下には小型プロジェクタが
大型液晶ディスプレイ【お詫びと訂正】初出時にPC内蔵可能としておりましたが、非対応です。お詫びして訂正させていただきます。
業界標準規格の「OPS」に対応したマウント用PC【お詫びと訂正】初出時に独自規格としておりましたが、業界標準規格の誤りです。お詫びして訂正させていただきます。
Adobe RGB比99.3%の高色域液晶
極狭ベゼルでスタック時の映像幅が3.5mmという液晶。現在スタック時で2mm幅の製品も開発中だという
98型の大型液晶。前掲の高色域液晶と同じエンジンを搭載し、高い色再現性から自動車メーカーなどに納品実績があるという。98型とあって色も良くホームシアターにはバッチリだが、価格は新車が2台買える(500万円を切る)程度とのことで、個人で導入するのは厳しそう
国内未発表のベゼルレス24型液晶。解像度はWUXGA(1,920×1,200ドット)でパネルはIPS
こちらも未発表23型液晶。解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)

 事業概要説明ではNEC パートナーズプラットフォーム事業部長の浅賀博行氏、NECディスプレイソリューションズ株式会社 執行役員の中谷久嗣氏が登壇。

 浅賀氏は、ショールームはB2B市場にターゲットを置いており、セミナーの開催など商品紹介を通じて案件を発掘する場としての役割と、機材を持ち込み実使用環境を再現した、実機の確認作業を行なえるスペースを確保し、顧客との動作検証を行なえるスペースという2つの役割を持っている場であると説明した。

 中谷氏は、NECディスプレイソリューションズの会社概要などを説明。

 同社はNECの中でも海外の売上比率が高く、北米中南米で35%、欧州(ロシア/中近東/アフリカ含む)36%、中国14%、アジア太平洋で6%で海外が91%を占めており、国内は9%に留まるという。これはCRTディスプレイ全盛期時代に「MultiSync」ブランドで世界的に市場を席巻したことや、海外発信の製品開発も多いためだという。

 目指す姿としては、液晶ディスプレイやプロジェクタなどの映像製品と、NECのソリューションやデバイス、他社ソリューションやデバイスと組み合わせ、ICTソリューションを提供していきたいと述べた。

NEC パートナーズプラットフォーム事業部長 浅賀博行氏
NECの映像事業
ショールームの役割
Visual-ICT
導入事例
NECディスプレイソリューションズ株式会社執行役員 中谷久嗣氏
NECディスプレイソリューションズの事業内容
会社概要
売上の9割が海外で日本は9%
北米とヨーロッパに販売支社を設置
目指す姿
製品ポートフォリオ
プロジェクタ
液晶ディスプレイ
プロジェクションマッピング用途にプロジェクタを納品
監視システム向けの液晶
デジタルサイネージ
学校
LEDマルチスクリーン