やじうまミニレビュー
スマートにMacBookに傾斜を付けられる貼り付きスタンド
~Bluelounge「Kickflip」
(2016/4/28 06:00)
筆者は訓練されたマカーではないが、家でMacBook Pro(Retina 15 Late 2013)を使っている。もちろんWindows機もあるが、こちらはもっぱらゲームマシンと化している。
MacBook AirおよびProシリーズはほぼ全身金属のアルミニウム筐体で、使ったことがある人は分かるかと思うが、使い方によっては裏面の奥側の位置が結構熱を持つ。例えば、YouTubeで大サイズで動画を再生し続けたり、仮想OSでWindowsを動かしたりしていると急にファンが大きな音を出して回り始めたりする。
MacBook Air/Proのヒンジは底面をリフトアップする構造になっていないため、底面がべったりと接地する。これがホカホカになりやすい原因と思われ、これでは放熱効率が悪く、ファンが高速で回らない限り冷却に時間がかかりそうだ。筆者が使っているMacBook Proは、背面が接地している状態で使っていると、ファンが急にうなり声を上げることが多いので、背面を浮かし若干放熱効率が上がるようにしている。
ファンを搭載したPC冷却台を使う手もあるが、15型クラス対応のものだと机の上で結構かさばるので使いたくない。そのため、JOBSONが販売している小型スタンド「JB435」を使っていた。直径40mmの2つの円形台から成り、重ね合わせて1つにまとめられるのが特徴だ。良い製品なのだが、残念ながらノートPCの位置をずらしたり、別の場所に持っていったりする時に、改めて位置を調整しなければならない。大きな手間ではないが、筆者は家の中で割とノートPCを移動させて使うので、毎回やっていると面倒になってくる。
その代替として見つけたのが、ここで紹介するBlueloungeの「Kickflip」である。MacBook Pro用に15インチおよび13インチ版が販売されており、前者はAmazon.co.jpで3,450円、後者は3,020円だった。MacBook Air用はないようだが、13インチ用であれば11.6型のMacBook Airでも使えたという報告がAmazonの製品コメント欄に書かれている。もちろん筆者自身は確認していないので、実際に問題なく使用できるかは分からない。もし11.6型に使えるのであれば、12型のMacBookに装着できる可能性もあるだろう。
構造は至って単純だ。一見すると細長い板だが、中央から“くの字形”に折れるようになっており、一方の面には粘着シートが貼付されている。この粘着シートをMacBook Proの背面後部に貼り付けるという寸法だ。
シートは粘着性が高く、MacBook Proを表向きにして持ち上げても、取れてしまうことはない。手で引きはがす時はすんなりと取れる。この粘着シートの部分は石けん水で洗ってしっかりと乾かせば粘着力が復活するようになっている。3,000円もする製品なので、一度付けたらもうおしまいとならないのは素直に嬉しいところ。
Kickflipを付けるとMacBook Proが数cm浮いて傾斜が付く。背面が机にベタ接地されないので放熱効率もこれで若干高まるだろう。持ち運び時にはKickflipを畳めば平らになるので、カバンなどに入れる時も邪魔にならない。使う時はすぐに展開できるし、タイピング中に本体がガタツクこともなく、タイピングのフィーリングも含めて使い勝手は良好だ。
筆者のようにMacBookの持ち運びが多く、背面の熱を逃がしたり、傾斜を付けて使いたいという人には数多あるMacBookスタンドの中でも、一考して欲しい製品である。