やじうまミニレビュー
Perixx「DX-3000M」
~700円を切る格安アルミ製マウスパッド
(2015/7/23 06:00)
マウスパッドの中でもゲーマーをターゲットにした製品は高価なものが多く、その中でも特に金属製のマウスパッドは価格が高い。
筆者が普段の業務中に使用している布製のゲーミング向けマウスパッドも2,000円ほどの製品だ。
そんな中、Perixx「DX-3000M」はゲーミング向け、かつアルミ製マウスパッドでありながら、Amazon.co.jpでの販売価格が690円と、超低価格で販売されている。筆者は布製以外のマウスパッドの使用経験がなく、金属製マウスパッドの使用感などが気になったので試してみた。
DX-3000Mのサイズは250×210×2mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は272g。今回購入したのはシルバーのモデルで、同サイズで黒のモデルもあるが、そちらは1,190円と2倍弱の値段だった。またサイズ違いで320×270mm(幅×奥行き)の「DX-3000L」も1,340円で販売されていた。
マウスパッド本体の表面は梨地加工されている。右下にPerixのロゴがプリントされているが、シルバーに対して白のプリントのため、角度によっては全く見えないこともあるほど目立ちにくい。
背面は全面にゴム製の滑り止めが貼り付けられており、マウス操作中に位置がずれることはない。
外観を一通り見たところで、使用感などを布製マウスパッドと比較していく。
まずマウスの滑りやすさについてだが、思っていたほど高くは無かった。ゲーミング向けであることから、止めやすさを重視したのだと思われる。編集部員所有のゲーミング向けのプラスチック製マウスパッド借りて比較してみたが、若干抵抗が強めだった。
布製と比べた場合の利点としては、経年劣化が少ない点だ。布製のマウスパッドは、使っている内に徐々に解れてきたり、埃が絡んだりしてしまうが、本製品の場合はそういったことはない。
また万が一、コーヒーなどの液体をこぼしてしまった場合でも安心なのも利点といえる。筆者は実際に布製のマウスパッドにコーヒーを浴びせてしまった経験があるが、大抵の製品は洗濯機に入れるなと注意書きがされており、手洗いしなくてはいけないため非常に手間がかかる。本製品なら拭き取るだけで済むため、丁寧に手洗いしたあと日陰に吊るして乾くのを待つ間、ほぼ丸1日マウスパッド無しでPCに向かう必要がない。
欠点としては、これは本製品に限った話ではないが、布製と比べて金属製のマウスパッドは硬度が高いため、マウスソールが早く摩耗してしまう。定期的にソールを交換しているユーザーも多いと思われる、ゲーマー向けの製品としては、ランニングコストが高くつくのは欠点といえるだろう。
もう1点は、これも金属製マウスパッドに共通すると思われるが、マウスを操作する時にシャリシャリとした音が出る点だ。布製マウスパッドの場合、いくらマウスを振り回してもほぼ無音なので、布製から乗り換える場合には気になるかもしれない。
なお、試用に使ったゲーミングマウスはレーザーセンサーを搭載した有線マウスだったが、特にカーソルの飛びや認識漏れは確認されなかった。無線マウスでの試用も同様の結果だったので、マウスとの相性問題は起こりにくいと思われる。
総評としては、本製品は「試しにアルミ製マウスパッドを試してみたい」といったゲーマーやPCユーザーにオススメだ。細かな使用感はマウスパッドごとに差があるものの、材質による操作感の違いは掴めるはずだ。少し変わったニーズとしては、筆者の知人がアルミ製ラックの上でPCを使用していた際、布製パッドなどでは平面を維持できず、金属製マウスパッドを探していたことがあり、とにかく安いのでそういった用途にも向いている。
またアルミ製のシンプルなデザインなので、MacBookなどのApple製品ユーザーであれば、統一感のあるPCデスク環境を整えるのにも役立つだろう。