やじうまミニレビュー

Perixx「DX-3000M」

~700円を切る格安アルミ製マウスパッド

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
「DX-3000M」

 マウスパッドの中でもゲーマーをターゲットにした製品は高価なものが多く、その中でも特に金属製のマウスパッドは価格が高い。

 筆者が普段の業務中に使用している布製のゲーミング向けマウスパッドも2,000円ほどの製品だ。

 そんな中、Perixx「DX-3000M」はゲーミング向け、かつアルミ製マウスパッドでありながら、Amazon.co.jpでの販売価格が690円と、超低価格で販売されている。筆者は布製以外のマウスパッドの使用経験がなく、金属製マウスパッドの使用感などが気になったので試してみた。

 DX-3000Mのサイズは250×210×2mm(幅×奥行き×厚さ)で、重量は272g。今回購入したのはシルバーのモデルで、同サイズで黒のモデルもあるが、そちらは1,190円と2倍弱の値段だった。またサイズ違いで320×270mm(幅×奥行き)の「DX-3000L」も1,340円で販売されていた。

パッケージ表面
パッケージ裏面。Perixxはドイツのデバイスメーカー。なお設計はドイツだが製造は中国
日本語の説明書きもある

 マウスパッド本体の表面は梨地加工されている。右下にPerixのロゴがプリントされているが、シルバーに対して白のプリントのため、角度によっては全く見えないこともあるほど目立ちにくい。

 背面は全面にゴム製の滑り止めが貼り付けられており、マウス操作中に位置がずれることはない。

全面に滑り止め
グリップは強い
側面は面取りされている。若干加工が甘いが、少なくとも指でなぞった程度で怪我をする程ではない

 外観を一通り見たところで、使用感などを布製マウスパッドと比較していく。

 まずマウスの滑りやすさについてだが、思っていたほど高くは無かった。ゲーミング向けであることから、止めやすさを重視したのだと思われる。編集部員所有のゲーミング向けのプラスチック製マウスパッド借りて比較してみたが、若干抵抗が強めだった。

 布製と比べた場合の利点としては、経年劣化が少ない点だ。布製のマウスパッドは、使っている内に徐々に解れてきたり、埃が絡んだりしてしまうが、本製品の場合はそういったことはない。

 また万が一、コーヒーなどの液体をこぼしてしまった場合でも安心なのも利点といえる。筆者は実際に布製のマウスパッドにコーヒーを浴びせてしまった経験があるが、大抵の製品は洗濯機に入れるなと注意書きがされており、手洗いしなくてはいけないため非常に手間がかかる。本製品なら拭き取るだけで済むため、丁寧に手洗いしたあと日陰に吊るして乾くのを待つ間、ほぼ丸1日マウスパッド無しでPCに向かう必要がない。

 欠点としては、これは本製品に限った話ではないが、布製と比べて金属製のマウスパッドは硬度が高いため、マウスソールが早く摩耗してしまう。定期的にソールを交換しているユーザーも多いと思われる、ゲーマー向けの製品としては、ランニングコストが高くつくのは欠点といえるだろう。

 もう1点は、これも金属製マウスパッドに共通すると思われるが、マウスを操作する時にシャリシャリとした音が出る点だ。布製マウスパッドの場合、いくらマウスを振り回してもほぼ無音なので、布製から乗り換える場合には気になるかもしれない。

 なお、試用に使ったゲーミングマウスはレーザーセンサーを搭載した有線マウスだったが、特にカーソルの飛びや認識漏れは確認されなかった。無線マウスでの試用も同様の結果だったので、マウスとの相性問題は起こりにくいと思われる。

 総評としては、本製品は「試しにアルミ製マウスパッドを試してみたい」といったゲーマーやPCユーザーにオススメだ。細かな使用感はマウスパッドごとに差があるものの、材質による操作感の違いは掴めるはずだ。少し変わったニーズとしては、筆者の知人がアルミ製ラックの上でPCを使用していた際、布製パッドなどでは平面を維持できず、金属製マウスパッドを探していたことがあり、とにかく安いのでそういった用途にも向いている。

 またアルミ製のシンプルなデザインなので、MacBookなどのApple製品ユーザーであれば、統一感のあるPCデスク環境を整えるのにも役立つだろう。

Amazon.co.jpで購入

(佐藤 岳大)