西川和久の不定期コラム

エプソンダイレクト「Endeavor Sシリーズ NY2400S」

〜非光沢14型の2スピンドルが基本構成で税別46,000円から

エプソンダイレクト「Endeavor Sシリーズ NY2400S」

 エプソンダイレクトは6月3日、「Endeavor Sシリーズ NY2300S」の後継モデルに相当する、非光沢で14型の液晶パネルを採用した2スピンドルノートPC「NY2400S」を発表。編集部から試作機が送られてきたので、試用レポートをお届けしたい。

Haswell世代に換わった2スピンドルノートPC

 前モデルに相当するNY2300Sは、Windows 8(64bit)モデルが2012年11月に発表され、その後、2013年3月にWindows 7モデルが追加されている。

 NY2300Sのスペックは、Ivy Bridge世代のCore i5-3210M(2.5GHz)、Intel HM76 Expressチップセット、メモリ4GB、HDD 500GB、DVDスーパーマルチドライブ、14型光沢HD解像度(1,366×768ドット)、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+EDRという、オーソドックスな2スピンドルノートPCだ。

 そして約1年3カ月ぶりに発表された「Endeavor Sシリーズ NY2400S」は、ほぼ同じ構成で、プロセッサがHaswell世代となった。借用した評価機の主な仕様は以下の通り。

エプソンダイレクト「Endeavor Sシリーズ NY2400S」の仕様
プロセッサ Core i5-4200M(2コア/4スレッド、クロック 2.5GHz/3.1GHz、3MBキャッシュ、TDP 37W)
チップセット Intel HM86 Express
メモリ 4GB(PC3L-12800 DDR3L 1600MHz SDRAM×1)
ストレージ HDD 500GB(5,400rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
OS Windows 7 Home Premium(64bit)
ディスプレイ 14型(非光沢)1,366×768ドット
グラフィックス プロセッサ内蔵Intel HD Graphics 4600、ミニD-Sub15ピン×1、HDMI×1
ネットワーク Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+EDR
その他 USB 3.0×2、USB 2.0×1、SDカードリーダ、92万画素Webカメラ、音声入出力
サイズ/重量 339×240×19〜33mm(幅×奥行き×高さ)/約1.9kg
バッテリ駆動時間 約5.1時間(Celeronモデルも同様)
価格 62,000円(税抜、送料別)

 プロセッサはCore i5-4200M。2コア/4スレッドでクロックは2.5GHz。Turbo Boost時3.1GHzまで上昇する。チップセットはIntel HM86 Express。メモリは4GBのPC3L-12800 DDR3L 1600MHz SDRAMを1枚搭載している。

 OSは64bit版のWindows 7 Home Premiumだ。ストレージは5,400rpmの500GB HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブと、2スピンドル構成となる。

 ディスプレイは、14型の液晶パネルを採用。前モデルが光沢だったのに対し、非光沢に変更されている。解像度はHD(1,366×768ドット)。タッチには非対応だ。外部出力用として、ミニD-Sub15ピン×1、HDMI×1を装備している。グラフィックスは、プロセッサ内蔵のIntel HD Graphics 4600。

 ネットワークは、有線LANがGigabit Ethernet、無線LANがIEEE 802.11b/g/n。Bluetooth 4.0+EDRにも対応している。そのほかのインターフェイスは、USB 3.0×2、USB 2.0×1、SDカードリーダ、92万画素Webカメラ、音声入出力。

 このように「NY2300S」とほぼ同じで、非光沢液晶パネルとなり、プロセッサとそれに関連するチップセットやグラフィックスが世代替わりしているのが分かる。

 サイズは339×240×19〜33mm(幅×奥行き×高さ)、重量約1.9kg。バッテリ駆動時間は約5.1時間。価格は62,000円(税/送料別)となる。

 なお、プロセッサにCeleron 2950M(2GHz)を採用したモデル(ほかは同じ構成)の価格は46,000円(税/送料別)。用途や予算に応じて選ぶことが可能だ。

前面。正面側面に各種ステータスLED。パネルの上、中央にWebカメラ
底面。メモリなどへアクセスできる小さいパネルはない
左側側面。電源入力、HDMI、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2
キーボード。10キーなしの91キー・アイソレーションタイプ
右側面。ロックポート、DVDスーパーマルチドライブ、USB 2.0、SDカードリーダ、音声入出力
斜め後ろから見たところ。天板はマット調のブラック。中央にロゴだけとシンプルだ
キーピッチは実測で約19mm
重量は実測で1,918g
ACアダプタとバッテリ。ACアダプタのサイズは、105×44×30mm(幅×奥行き×高さ)。重量216g

 トップカバーも含め筐体はブラック系でまとめられ、派手さはないものの、仕事用としては無難な感じに仕上がっている。

 左側面には電源入力、HDMI、ミニD-Sub15ピン、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2。右側面にはロックポート、DVDスーパーマルチドライブ、USB 2.0、SDカードリーダ、音声入出力を配置。重量が約2kgあるので持った感じはそれなりに重い。

 付属のACアダプタはサイズ105×44×30mm(同)、重量216gと、小さ過ぎず、大き過ぎずと言ったところ。

 非光沢で14型の液晶パネルは、IPS式でないため視野角は狭いが、映り込みが少なく、長時間運用しても眼に優しい。明るさやコントラストに関しては十分確保されている。前モデルが光沢だっただけに、うれしい改善点だ。

 アイソレーションタイプのキーボードは、キーピッチが約19mm。たわむことなくしっかり作られている(資料によるとキーストロークは2.0mmを確保)。右に行くほどピッチが狭くなるキーが増えるのは気になるが、これは許容範囲だろう。タッチパッドは1ボタンタイプとなっている。

 振動やノイズ、発熱に関しては、試用した範囲では特に問題なかった。時折左側面のスリットから空気が出るが、高温の熱を持った風ではない。

 サウンドは、エネルギーバランスが中高域に偏った鳴り方で低音は弱い。最大出力も不足気味だが、このPCの用途を考えると必要最小限のサウンドで十分だろう。

 以上のように、目立った特徴はないが、業務用として無難に仕上がっている。仕事で使うノートPCとしてはこのぐらい落ち着いた製品がちょうど良いかもしれない。

業務用としては十分なパフォーマンス

 OSは64bit版のWindows 7 Home Premium。メモリが4GBなのであまり重い処理には向かないものの、Officeなど一般的なアプリケーションならプロセッサにパワーがある分、普通に使うことが可能だ。

 初期起動時のデスクトップは、同社お馴染みの壁紙に変更され、左側にショートカットが10個ほど並ぶ。

 HDDは5,400rpm/500GB/8MBのWD「WD5000LPVX」を搭載。C:ドライブのみの1パーティションで約457GB割り当てられ、空きは432GB。DVDスーパーマルチドライブは東芝サムスン(TSST)の「CDDVDW SU-208FB」。Wi-FiとBluetoothはRealtek製、Gigabit EthernetはQualcomm製だ。

起動時のデスクトップ。Endeavorシリーズとしては珍しく、他社製ソフトウェアのショートカットがいくつか並んでいる
デバイスマネージャ/主要なデバイス。HDDは5,400rpm/500GB/8MBの「WD5000LPVX」。DVDスーパーマルチドライブはTSST「CDDVDW SU-208FB」。Wi-FiとBluetoothはRealtek製、Gigabit EthernetはQualcomm製
HDDのパーティション。C:ドライブのみの1パーティションで約457GBが割り当てられている

 プリインストール済みのソフトウェアは、「Nero 12 Kwik Burn Express Essentials」、「eMedio WinDVD」、「Skype」、「エプソンダイレクト 初期設定ツール」、「リカバリーツール」、「お客様満足度アンケート」など。シンプルな構成はEndeavorシリーズならではと言える。

エプソンダイレクト 初期設定ツール
リカバリーツール
お客様満足度アンケート

 ベンチマークテストはWindows エクスペリエンス インデックスと、PCMark 8 バージョン2の結果を見たい。バッテリ駆動時間テストはBBench。またCrystalMarkの結果も掲載した(今回は2コア4スレッドと条件的には問題ない)。

 Windows エクスペリエンス インデックスの結果は、総合 5.0。プロセッサ 7.2、メモリ 5.9、グラフィックス 5.0、ゲーム用グラフィックス 6.5、プライマリハードディスク 5.9。PCMark 8 バージョン2は2340。CrystalMarkは、ALU 48442、FPU 46220、MEM 30626、HDD 13492、GDI 16769、D2D 7222、OGL 13084。

 2コア/4スレッドのCore i5搭載ノートPCとしては平均的なスコアだ。プロセッサだけスコアは高いものの、ほかの部分はバランスの良い結果となっている。

 BBenchは、省電力、バックライト最小、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、Wi-Fi/オン、Bluetooth/オンでの結果だ。バッテリの残5%で25,860秒/7.1時間。仕様上の約5.1時間を大幅に超えた。さすがHaswellと言ったところか。出先で使うにしても、さほどバッテリを気にせず運用できそうだ。

Windows エクスペリエンス インデックスの結果。総合 5.0。プロセッサ 7.2、メモリ 5.9、グラフィックス 5.0、ゲーム用グラフィックス 6.5、プライマリハードディスク 5.9
PCMark 8 バージョン2。スコアは2340
BBench。省電力、バックライト最小、キーストローク出力/オン、Web巡回/オン、Wi-Fi/オン、Bluetooth/オンでの結果だ。バッテリの残5%で25,860秒/7.1時間
CrystalMarkの結果。ALU 48442、FPU 46220、MEM 30626、HDD 13492、GDI 16769、D2D 7222、OGL 13084

 以上のようにエプソンダイレクトの「Endeavor Sシリーズ NY2400S」は、Core i5を搭載した14型の2スピンドルノートPCだ。画面が非光沢なので、映り込みが少なく長時間使用しても眼に優しい。また用途や予算に応じて、安価なCeleronモデルを選択できるのも嬉しいポイントだろう。

 特に目立った特徴こそないものの、業務用と考えた場合は、十分なパフォーマンス、そしてインターフェイスを備えている。オフィスなどで実用的に使えるノートPCを探しているユーザーにお勧めの1台だ。

(西川 和久 http://www.iwh12.jp/blog/