モバイラーが憧れた名機を今風に蘇らせる
第6回
カシオ「CASSIOPEIA FIVA MPC-101/M32」
~いにしえのCyrix“MediaGXm”搭載ミニノート
(2015/4/29 06:00)
2000年前後はモバイラーにとっての黄金期だった。東芝のLibrettoから始まったミニノートの市場は、NECやソニーと言ったPC大手のみならず、これまでDOS/V互換PCから縁が遠かったメーカーも参入し、まさに百花繚乱の時代を迎える。
今回ご紹介するカシオの「CASSIOPEIA FIVA」もそのうちの1つ。今“カシオは何を作っているメーカーか”と問われれば、誰でも間違いなく時計(G-SHOCK)とか電子辞書(エクスワード)、デジタルカメラ(EXILIM)と答えるだろうが、2000年前後はWindows/Windows CE搭載端末「CASSIOPEIA」シリーズを手がけるメーカーとして、モバイルを注目するユーザーの間ではかなり有名だった。
おそらく今の20代は(よほどPCに興味がない限り)、カシオがPCを製造していたことすら知らないだろう。正直筆者もあまり馴染みがないのだが、今回の購入で、FIVAシリーズは、カシオが初めて投入するPCであるにもかかわらず、完成度が非常に高いことを知った。
カシオとの出会い
今回でこのコラムは6回目、つまり始まってから半年が経過している。これまで取り上げた機種は何らかの思い出があったものだが、筆者はFIVAシリーズが登場した1998年末頃は、高校受験に集中するため一時PC業界の話題から離れてしまった。また、その後はInterLink XPシリーズが登場して購入を検討するまで、どちらかと言えば自作PCに没頭していた。
そんなわけで、FIVAシリーズを知ったのはモバイルノートの購入を検討していた時期--つまり2002年頃であり、その頃FIVAシリーズは既に最終モデルの「MPC-206VL」や「MPC-206XL」に突入していて、かつ、より高速な「Libretto L5」などが既に存在していたため、検索して存在を知り「へぇ~」と思った程度である。
しかしCASSIOPEIAシリーズは、元々Windows CEを搭載したパームトップのタイプが有名で知っていたし、個人的にもPocket PCを搭載した「CASSIOPEIA E-700」を購入して、メディアプレーヤー代わり、そしてモバ絵を楽しむツールとしてよく使っていたので、CASSIOPEIAブランドに全く馴染みがないわけではない。FIVAシリーズとはちょっと縁が遠かっただけのことだ。
FIVAシリーズは、基本的にCyrix/National SemiconductorのMediaGXm/Geode GX1を採用する「MPC-10x」系と、TransmetaのCrusoeを採用する「MPC-20x」系に分かれる。前者は6.7型液晶で重量840gと、Libretto対抗を意識した本格モバイルモデルとなっている。今回の連載では、この機種を取り上げる。
一方、後者は8.4型液晶で重量990gと肥大化しており、残念ながらややモバイル色が薄れてしまった。約100gほど重いが、筆者ならほぼ同時期に発売された、性能は同じだが解像度がより高い東芝の「Libretto L1」か、予算があればもう少し待って、より高性能なパナソニックの「Let'snote R1」を選んだのだろう。
とは言え、いずれのモデルもIntel/AMDという2大巨頭のCPUを使わない辺りが、FIVAシリーズの面白いところ。ことMPC-10xに搭載されるMediaGXmは、本機を除きコンパックの「PRESARIO 1230」が採用しているぐらいレアなので、レアなCPUを眺めるだけで胸が熱くなる筆者のような人間にはたまらない。ネット上を眺めても、MPC-10x系にはファンが多く、改造を含めたマニア向け情報が多いように見受けられる。
堅牢性、使い勝手、そしてメンテナンス性が完璧
そんなわけで今回“カシオのPC”初めて手にする筆者だが、モバイルノートとしての完成度は非常に高いと感じた。
モバイルでまず重要となる堅牢性だが、NECの「mobio NX」シリーズと同様マグネシウムの筐体を採用しており、がっしりとした質感だ。筐体のどこを持ってもたわむことはなく、安心できる作りとなっている。当時の資料がないので定かどうか分からないが、液晶側も非常に硬いので、おそらく天板もマグネシウム製ではないだろうか。モバイルノートのお手本のようなものだ。
使い勝手も工夫が凝らされている。おそらくLibrettoユーザーの乗り換えを意識したのであろうが、Librettoのリブポイントと同じく液晶の右横の位置にトラックパッド「サムパッド」を搭載。サイズこそ小さいが、リブポイントとは異なり、力を入れずにポインティング操作できるようになっている。
ただし左/右クリックは天板ではなく、キーボード上部に配置している。左クリックはサムパッドのタップで動作するので、多くの操作は片手で行なえるという判断からだろう。専用ユーティリティをインストールすることで、右クリックボタンを押しながら画面をなぞるとアプリケーション起動動作が行なえるジェスチャー機能は便利である。
キーボードのキーピッチも横15mm/縦14mmで、Libretto 100と比較しても十分に大きく、筆者の手ではタッチタイプも全く問題ないレベル。ストロークなども十分であり、配列にもクセがない。正直IMEさえ時代に則した辞書を持つのであれば、今でも原稿をバリバリ書けると思うぐらいのレベルだ。
MPC-101/M32の最大の特徴は、800×600ドット(SVGA)という高解像度液晶である。ご存知の通りLibretto 20/30/50/60/70はいずれも640×480ドット(VGA)という解像度で、Windowsを使用するには最低限のクラスだった。Libretto 100/110でいったん800×480ドット(WVGA)に大型化されたが、MPC-101/M32とほぼ同時期の「Libretto SS1000」、「同SS1010」ではVGAに逆戻りした。高解像度で実用性が上なのは言うまでもない。
隠れた特徴だが、MPC-101/M32は大変メンテナンスがしやすい構造となっている。これまでこのコラムで取り上げたモバイルノートは、筐体の結合でどこかに必ず“爪”を使っており、ほぼ“ハメ殺し”が前提の筐体なのに対し、MPC-101/M32は底面のキーボード手前に相当する位置の3本のネジを外し、キーボードを手前にずらすだけで簡単に内部にアクセスできる。HDDも見えるネジ2本で着脱でき、自作PCもビックリなぐらいメンテナンス性が良い。
加えてマザーボードも、見えているケーブルに加え、マザーボードの奥のネジ、底面のドッキング用コネクタ付近のネジ2本を外すだけで取り外し可能。これも自作PCより楽である。
さらにユニークなのはBIOS。Phoenixに買収された後のAWARDベースのBIOSが採用されているのだが、この画面が当時の自作向けマザーボードのBIOSとほぼ一緒なのだ。ノートPCでこれは使う機会が来る項目なのか? と言ったものからHDDのローレベルフォーマットまで網羅しており、さらにUIの色も変更できるなど、かなりマニアックである。
このように、堅牢性、使い勝手、メンテナンス性のいずれをとっても完成度が高く、なおかつ遊び心がある。カシオ初のミニノートとしては、マニアの心をくすぐる仕上がりになっているのではないだろうか。
いにしえのCyrix製MediaGXmが何よりの特徴
先述の通り、ネジとケーブルを数本外すだけで簡単にマザーボードを取り出し可能だ。マザーボードは比較的コンパクトで、モデムモジュールだけが独立していて、フレキシブルケーブルで接続されている。
CPUは、今はなきCyrixのMediaGXm 200MHzを採用する。Cyrixは当時、AMDに続く3番手のx86互換CPUメーカーとして名を馳せていた。Cyrixが開発したCPUは基本的、アーキテクチャ的に面白いところが多く、旧世代のソケットで性能向上させるアップグレードパスとして有効だったのだが、絶対性能は同世代の他社製品と比較して低いのが多く、ビジネス的に成功したモデルは少なかった。
Cyrixはファブレスのメーカーだったため、TIやSGS-Thomson(現STMicroelectronics)、IBMに製造を委託していた。その後National Semiconductorに吸収合併されたり、VIAに設計チームが渡ったり、AMDにGeodeのブランドを売却したりして今に至る。とにかく話せばきりがないメーカーだが、MediaGXmはNational Semiconductor合併後の“作品”である。
そもそもMediaGXシリーズどういう製品かと言うと、Cyrix時代のCx5x86のCPUコアをベースに、メモリコントローラ「XpressRAM」とグラフィックスコントローラ「XpressGRAPHICS」、オーディオコントローラ「XpressAUDIO」を1チップに統合した、今で言えばAMDのAPUやIntelのAtomの原型のようなプロセッサだった。マザーボードに統合する部品数を大きく減らせるため、低コストでPCを設計/製造できるのがウリであった。
当時のPCは20万円前後が当たり前であり、MediaGXは「1,000ドル以下のPC(当時のレートでおおよそ12万円)を実現できるプロセッサ」として期待されていた。しかし当時ファブレス企業のCPUは供給面での実績がなく不安があったためか、結果的に大手採用はCompaq程度に留まり、それほど普及せずに終わった。その中でもカシオに採用されたのは不幸中の幸いだと言えるだろう。
そのほかのチップを見てみよう。CPUの近くにある「CX5520」はPCI to ISAブリッジ、言わばMediaGXmのコンパニオンチップセットである。と言ってもその実態は、刻印から分かる通りLSI Logic(現Avago Technology)製コントローラ「L2A0788」のようである。
CX5520の近くにある「PC97338VJG」はNational SemiconductorのACPI 1.0およびPC98/99互換のSuperI/Oチップ。FDDコントローラやパラレルポート、シリアルポート、Fast IRなどをサポートする。NECの「μPD72011」はどうやらUSBのHubチップのようである。本機は1基のUSBポートを提供しているので、そのためにこれが使われているのだろう。
CPU付近のNEC製の大きめのチップ「μPD65841」はCMOSゲートアレイ。言わばセミカスタムの半導体で、セル内部の配線パターンを変えることで必要な論理回路を生成できる。そのためこれだけでは何に使われているのか不明だ。
このほか目立ったところでは、リコー製のCardBusコントローラ「RL5C475A」、Linear Technology製のステップダウンスイッチングレギュレータ「LTC1538」と「LTC1435」、Motorola製3.3Vドライバ/レシーバ「MC145583V」、三菱製(現ルネサス エレクトロニクス)リチウム充電制御IC「M62255FP」、O2 Micro製インテリジェントマネージャー「OZ990S」、三菱製マイクロコントローラ「M38867M8A」などが挙げられる。
状態は比較的良好。HDDはまっさら
今回はヤフオクでジャンクとされるものを4,342円(送料込み)で落札した。キャリングポーチと大容量バッテリがオマケとして付属していたが、今回も“定番で”ACアダプタが付属していなかった。
表面の傷や汚れはわずかで、底面のゴム足がなく、やや塗装が擦れていたが、外観は比較的綺麗で、無水エタノールで拭けばほぼ問題ない。キーボードのフレームはベタついていて、無水エタノールで拭くと表面の塗装が剥げてしまうが、経年劣化もありこの辺りは致し方ないところだ。
ACアダプタは付属していなかったが、電源の仕様を見ると16V/40Wとなっているようだ。であれば、以前に入手し、NECのmobio NXの回でも紹介した富士通製のACアダプタ「FMV-AC308」の出番である。プラグ形状から電圧/電流仕様まで全く同一であり、動作に支障がなかった。
電源を投入したところ、HDDが完全にフォーマットされていたものらしく、OSが入っていなかった。今回の修復はOSのインストールに尽きそうだ。ただ搭載されるHDDが標準の3.2GBではなく、後に交換されたと思しき30GBの富士通製のもので、流体軸受でかなり静かなタイプだった。容量的にも余裕があるので、今回はシリコンディスク化せずにこのまま使うことにした。
ちなみに、前回チャレンジしたmicroSD→SDカード→CF→IDE変換も試したのだが、かなり不安定でOSのインストールすらままならなかった。おそらくCyrixのチップセットと相性が悪いのだろう。
本機の標準メモリは32MBだが、64MBの追加メモリが装着されており、96MBに拡張されていた。おそらく前ユーザーは結構ヘビーに使われていたのだろう。なお、標準バッテリは充電できなかったが、大容量バッテリの方は生きており、今のところ4時間ほどの駆動でもまったく問題がないようである。
Windows NT 4.0をインストールする
先述の通り、メモリが96MBもあるので、Windows 9x系ではなく、mobio NXの回で失敗したWindows NT 4.0のインストールに挑戦した。
Windows NT 4.0はプラグ&プレイに対応していないので、本体に装着されているUSBポートが使えず、ちょっと勿体ない気もするが、カシオのホームページではWindows NT 4.0のドライバを用意しているので、このプランで行くことにする。なおUSBが使えるWindows 2000もインストールできるようだが、200MHz駆動のCPUにはちょっと荷が重いかな? と思ったので、これは別のマシンで別の機会にチャレンジすることにしたい。
本機にはCardWareと呼ばれる仕組みが予め組み込まれており、PCカードでのブートも可能だ。そのため、対応SCSIカードとCD-ROMドライブの組み合わせからのWindows NT 4.0のCDブートも可能である。これはパナソニックの「KXL-810AN」付属のSCSIカードと、Adaptecの「APA-1460A」で起動することが確認できた。
ところがWindows NT 4.0のブートシーケンスが終了しインストーラに入ったところで、ブルースクリーンになる。理由は単純で、Windows NT 4.0がSCSIカードとCD-ROMドライブのドライバを標準で持っておらず、ブートシーケンスが終わると制御をドライバに渡すため、インストーラをロードできないからだ。
もちろん起動時にF6キーを押して、FDDを用意して、ドライバをロードすれば行けるのだが、今回専用ドッキングなどがないので、ここはおとなしくmobio NXの回と同じく、HDDにDOSのシステムと、Windows NT 4.0の\i386フォルダの全てをコピーして、winnt /bのコマンドで実行した方が早い。
ただし今回使用するHDDが30GBということもあり、Windows NT 4.0での利用には注意を要する。まずパーティションをFAT16でフォーマットしないと、インストーラが認識できない。この辺りはmobio NXの回を参照してもらって、VMWareとWindows 98などを駆使しながら対応していただきたい。また、Windows NT 4.0はHDDの先頭から8GB以上の領域にはインストールできないという制限もある(SP3以降をインストールすれば、領域の確保および利用だけは可能)ので注意したい。
インストール後、カシオから配布されているWindows NT 4.0用のビデオドライバとサウンドドライバをインストールすれば完了だ。ただ筆者環境ではMPU401 I/O AdressをBIOSと揃えてもなぜか認識されず、Disableにすることでインストールできた。
ネットに繋げて本格モバイル?
せっかく大容量バッテリが生きているので、しばらく持ち歩いてみることにしたが、800×600という高解像度、そしてWindows NT 4.0という安定したOS、96MBの大容量メモリで、かなり実用的な印象だった。
そこで、一歩踏み込んで活用してみることにしたい。今回はタイミングよく、某ライターより古いソフトや機材を提供していただくことになったのだが、その中になんとLotusの「SuperOffice 2000」が含まれていたのだ。
これまで何度もこのコラムで筆者の過去のエピソードが登場しているので繰り返しになるのだが、筆者が初めて購入したパソコンはNECの「PC-9821/V12」である。当時PC用ワープロと表計算と言えば、マイクロソフトの「Word」と「Excel」ではなく、「一太郎」と「Lotus 1-2-3」だった。というのも、当時のWordとExcelは日本語向けの機能が不十分だったからだ。PC-9821/V12にも、一太郎&Lotus 1-2-3プリインストールモデルと、Word&Excelプリインストールモデルの2種類が用意されていたのだが、筆者は一太郎&Lotus 1-2-3プリインストールモデルを選んで使っていて、その使い勝手には慣れていた。
と言っても、SuperOfficeの中核をなす1-2-3だけがお目当てで、今更サポートが終了した1-2-3の魅力を語っても意味がないし、今のリッチなUIを持つExcelと比較をしてもどうしようもないのだが、例えばウインドウのタイトルバーには、ポイントしたメニューの動作を軽く紹介する一文が入る点や、グラフを作成する際にも、そのグラフがどのようなデータを表現するのに適しているのかと言った説明が入る点など、とにかくユーザーフレンドリーな使い勝手が特徴だ。
また、Excelを使っていて長年疑問に思っているのだが、上から順に並べたデータを横棒グラフにすると、なぜか下から順にスタックされていくのである。データの並び順通りに棒グラフを作るためには、軸を上下反転しなければならない。これが1-2-3では当たり前のように一発で出るのだから、さすが表計算の老舗だな、という気がする。
さらに、スケジュール管理のオーガナイザーも、モバイルPCならではの活用ができる。筆者は営業マンほど忙しくないので、住所録やスケジュールを管理する習慣がそもそもないのだが、オーガナイザーのとてもアナログな手帳風UIを見ていると、意地でも自分を忙しくしてこれで管理しよう、という気がしてくる。
そんなわけでSuperOffice 2000をインストールして、とにかく懐かしむことにしたい。
ついでに、モバイラーらしくインターネットを使ってみよう。バッファローのIEEE 802.11b対応無線LANカード「WLI-PCM-L11」を使い、ZenFone 5をアクセスポイントとして設定。ネットに接続してみた。
サポートが切れているOSと、WEPまでしか対応していない無線LANという、セキュリティに問題がありまくりなシステムなので、運用には十分配慮したい。しかしZenFone 5とは15年間の隔たりがあるにも関わらず、IEEE 802.11bという素晴らしく互換性がある規格のお陰で、Outlook Expressを用いたPOP3メールの送受信程度は、全く問題なく行なえた。
なお、Internet Explorer 6をインストールして、PC Watchのページを閲覧してみたのだが、デコードに時間は掛かるわデザインは崩れるわで、こちらは全然実用的ではなかった。
忘れられたモバイルの楽しさ
今更SuperOfficeとかWEPの無線LANとか、無理やり色々活用法を考えてきたのだが、今の時代に則した使い方ではなく問題だらけなので、オススメしない。しかし、この“チマチマ感”こそ、本来モバイラーが楽しみとしていたところだ。MPC-101/M32で、モバイラーが求める本質の1つの頂点達したのではないだろうか。
さて、本来このコラムの趣旨は「実用に耐えるよう復活させ、現代における用途を見い出す」ことだったのだが、コラムを始めたことにより身の回りのPCが増えすぎたので、まず「今日はどのノートを使おう?」と迷うことから始まるようになって、結局用途らしい用途は、どれも取材のメモ程度に落ち着いた。
よって、当初の趣旨が薄れてしまったのも事実であり、どちらかと言えば温故知新の色が濃いコラムとなってしまった。しかしそれでも読者の興味を惹くのは、当時まだPCメーカーごとの差別化要素があり、個性があって面白かったからだろう。このコラムはこの業界の記者にもよく読まれているようだが、PCメーカーの開発の方々にもぜひ見てもらって、今後の開発の参考にしていただけると幸いである。
しかしまだ紹介していない機種とメーカーがあり、後数回お付き合い頂きたい。入手したいと思っている名機のうちのいくつかは、予算をかなり上回る落札価格のものが多く、なかなか入手しにくいというのが現実なのだが。
ちなみに、もう機材が集まりつつあるので、その後を予告しておくと、B5モバイルの名機達と、Windows CEやPalm系も予定しているので、楽しみにしていただきたいところである。
【表】購入と復活にかかった費用(送料/税込み) | |
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CASSIOPEIA FIVA MPC-101/M32 | 4,342円 |
Windows NT 4.0 | 2,200円 |
合計 | 6,542円 |