最新液晶ディスプレイ ピックアップ

iiyama「ProLite GB2488HSU」

〜144Hz駆動に対応するゲーミング液晶


ProLite GB2488HSU
液晶サイズ 24型
パネル方式 TN方式
表示解像度 1,920×1,080ドット
アスペクト比 16:9
画素ピッチ 0.277×0.277mm
表面処理 非光沢
タッチパネル なし
バックライト方式 LED
応答速度 1ms(中間色)
コントラスト比 1,000:1(最大5,000,000:1)
視野角 上下160度/左右170度
輝度 350cd/平方m
表示色 約1,677万色
走査周波数 DVI/DisplayPort
水平:30kHz〜160kHz 垂直:55〜145Hz
HDMI
水平:30〜80kHz 垂直:55〜75Hz
チルト角度 下5度、上22度
高さ調節 130mm
スイベル 右45度、左45度
ピボット機能 あり
入力端子 DVI-D×1、DisplayPort×1、HDMI×2、USB 2.0アップストリームポート、ステレオミニジャック
出力端子 USB .2.0ダウンストリームポート×2、ヘッドフォン出力
スピーカー 3W+3W
VESAマウント 対応(100×100mm)
電源 内蔵
消費電力 標準38W
付属品 DVI-Dデュアルリンクケーブル、DisplayPortケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、オーディオケーブル
本体サイズ 568×230×388〜518mm(幅×奥行き×高さ)
重量 5.5kg

 マウスコンピューターは、iiyamaブランドの液晶ディスプレイ新モデル「ProLite GB2488HSU」を4月1日に発売した。ゲーミング用途をターゲットとするモデルで、144Hzの高リフレッシュレートに対応する24型パネルを採用する点が特徴。価格はオープンプライスで、直販価格は39,800円だ。

本体デザイン

 ProLite GB2488HSUは、ゲーミング用途をメインターゲットとする製品だ。本体デザインはゲーミングを意識した奇抜なものではなく比較的オーソドックスで、他のiiyamaブランドの液晶ディスプレイとほぼ同等なものとなっている。本体色は黒を基調としており、ロゴなどもあまり目立たないため、落ち着いている。光沢感もほとんどないため、ゲームプレイ中は画面内に没頭できそうだ。このデザインなら、ゲーミング用途だけでなくオフィス用途での利用も全く問題がない。ただ、素材の樹脂感が強く、高級感はそれほど感じられない。

 本体サイズは、568×230×388〜518mm(幅×奥行き×高さ)。左右および上部ベゼル幅も17.5mmと、そこそこの狭額縁仕様となっており、24型液晶ディスプレイとしては比較的コンパクトに仕上がっている。このベゼルの狭さなら、複数台を並べて設置しマルチディスプレイで利用する場合に、違和感なく利用できるだろう。

 スタンドは、液晶面のチルト調節、高さ調節、スイベルに加え、縦画面でも利用できるピボット機構も備える、高機能なものとなっている。ピボット機構に対応している点は、縦スクロールゲームに対応できるという意味で、マニアックなゲーマーも歓迎できるだろう。

 電源ボタンやOSD操作ボタンは、液晶下部ベゼル右側に配置されている。ボタンはタッチセンサーで反応は悪くない。ただし、ボタンが横に並んでいるため、OSD操作時などやや操作性に難を感じる場面がある。

液晶パネル

 1,920×1,080ドット表示対応の24型パネルを採用。パネルの方式はTN方式。上下の視野角は上下160度/左右170度とTNパネルとして標準的。IPS方式やVA方式の液晶に比べると、視点を上下や左右に移動させた場合などに色合いが大きく変化する。とはいえ、ゲームプレイ時など利用時には視点が大きく移動することはなく、通常利用の範囲内で視野角の狭さが気になる場面はほぼないと考えていい。

 パネル表面はアンチグレア処理となっており、外光の映り込みがほとんど気にならないため、ゲームプレイ中に集中がそがれる心配はない。また、文字入力作業の多いビジネス用途でも快適に利用できる。タッチパネルは非搭載だ。

 バックライトはLEDで、輝度は350cd/平方m。輝度を最大に設定した場合にはややまぶしいと感じるため、通常は輝度をやや絞って利用した方がよさそうだ。コントラスト比は標準では1,000:1だが、ダイナミックコントラスト有効時は500万:1となり、高コントラスト表示に対応。応答速度は中間色で1msと、TNパネルらしく非常に高速。動画再生時はもちろん、ゲーム画像の高速スクロール時でも残像が気になる場面はほとんどない。

接続端子

 映像入力端子は、DVI-D×1系統、DisplayPort×1系統、HDMI×2系統の4系統を用意。アナログRGB入力は用意されないが、ゲーミング用途ということを考えると不満はない。

 映像以外の端子としては、音声入力端子とヘッドフォン出力端子、USB 2.0 Hub機能(アップストリーム×1、ダウンストリーム×2)を備える。映像入力端子は背面下部に用意されているのに対し、音声入出力端子とUSBポートは左側面に備わっているため、ヘッドフォンやUSB周辺機器の取り回しは楽だ。また、標準で3W+3Wのステレオスピーカーも搭載し、DisplayPortとHDMI、音声入力経由の音声を再生できる。音質は、それほど高音質ではなく、液晶ディスプレイ内蔵スピーカーとしては標準的。ゲームプレイ時には、別途外部スピーカーを用意するか、ヘッドフォンを利用するべきだろう。OSやアプリの通知音などを再生するといった用途であれば、特に不満はない。

OSD

 OSDで設定できる項目はそれほど豊富ではないものの、必要十分な項目が網羅されている。プロ向けのグラフィクス用途のような、高度な設定項目は用意されないものの、ゲーミング用途や文字入力中心のビジネス用途であれば、特に不満は感じないだろう。

 ゲーミング用途として便利な項目としては、暗所の表示階調を改善する黒レベル調整や、表示遅延を最小限に抑えるダイレクトドライブモードなどを用意。黒レベル調整を活用すれば、暗い場面の多いゲームでも暗部を明るく表示でき、快適なゲームプレイ環境を整えられる。また、ダイレクトドライブモード利用時には、各種映像処理機能がバイパスされ、表示遅延が最小限に抑えられる。FPSなどシビアな入力を要求されるゲームも、快適にプレイ可能だ。

画質

 ProLite GB2488HSUは、TNパネルを採用していることもあり、画質の点ではIPSパネルやVAパネルを採用する製品に比べて不利となる。特に、視野角の狭さによる視点移動時の色合いの変化の大きさは気になる。パネル表面がノングレア仕様となっていることもあって、発色の鮮やかさもやや控えめで、全体的にやや淡いという印象を受ける。

 ただ、同価格帯の製品と比べて、大きく画質が劣るということはない。視野角の狭いTNパネルではあるが、利用時には視点が大きく動くことはなく、色合いの変化を感じることはほぼ皆無。そういった意味では、画質に不満を感じる場面は少ないと言っていいだろう。

 残像については、高速な応答速度を有するTNパネルらしく、動画再生時やゲームの高速スクロール時などでもほとんど感じることはない。このあたりは、TNパネルの大きな優位点と言える。実際に、PCを接続して高リフレッシュレートに設定して試してみたが、一般的な液晶ディスプレイのような残像は一切感じられなかった。そして、144Hzの高リフレッシュレートに対応している点も大きな魅力だ。高リフレッシュレートなら、ことオンライン対戦型FPSでは、優位に立てる。ゲーミング用液晶ディスプレイとして、この特徴は大きな魅力となるだろう。

 ゲーミング用途としてもう1つ見逃せないのが、低遅延。通常モードでも十分に表示遅延は短いが、ダイレクトドライブモード利用時には、ほとんど遅延が感じられなくなる。

 また、実際にProLite GB2488HSUを利用して、画面のちらつきをほとんど感じないことに気付いた。これは、バックライトにフリッカーフリーLEDを採用しているため。一般的なLEDバックライトは、LEDを高速に点滅させることで明るさを調整しているのに対し、フリッカフリーLEDは、電流を調整することにより明るさを制御するDC調光という方式を採用。常にバックライトが点灯した状態となるため、ちらつきを感じることがなくなり、目の疲れが低減する。画面を凝視することの多いゲーミング用途では、この特徴は大きな利点となるはずだ。

 ProLite GB2488HSUは、応答速度の速いTNパネルを採用するとともに、144Hzの高リフレッシュレート対応や、ピボットにも対応する高性能スタンド、ちらつきの少ないフリッカーフリーLED採用など、ゲーミング液晶ディスプレイとして魅力的な仕様を備える製品に仕上がっている。また、ちらつきが少なく目の疲れが少ないという点は、ゲーミング用途だけでなく、オフィスなどで文字入力作業を中心とした作業で利用する場合でも重宝するだろう。そのため、ゲーミングだけでなく、幅の広い用途で活用できる、コストパフォーマンスに優れる製品としてお勧めしたい。

(平澤 寿康)